JR東日本水戸支社は19日、東日本大震災の発生から全線運転再開までに至る復興の歩みや災害への備えを学び、風化させることなく後世へ伝承することを目的に、原ノ町運輸区に「復興の歴史」展示館を3月31日に開設すると発表した。

  • 展示パネル(JR東日本水戸支社提供)

  • 「復興の歩み動画」などの視聴(JR東日本水戸支社提供)

  • 常磐線駒ケ嶺~浜吉田間における被災前後の線路移設状況のジオラマ(JR東日本水戸支社提供)

  • 旧新地駅構内の被災状況のジオラマ(JR東日本水戸支社提供)

  • 大津波体験VRのイメージ(JR東日本水戸支社提供)

「復興の歴史」展示館は、2019年6月に原ノ町運輸区(福島県南相馬市)の社員が力を合わて手作りした展示から始まった。震災から10年という節目を迎えるにあたり、新たなコンテンツを追加するなどした上で、JR東日本グループの社員に向けて3月31日に開設される。

この施設はJR東日本グループの社員に対し、安全意識のさらなる向上を図る場として開設されるため、一般客は入場できない。パネルや映像動画による「東日本大震災発生から常磐線全線運転再開までの復興の歩み」、常磐線駒ケ嶺~浜吉田間における被災前後の線路移設復旧が学べるジオラマ、津波による旧新地駅構内の被災状況が学べるジオラマ、津波を疑似体験して津波発生時に直ちに高所に避難する行動を学べる大津波体験VRが展示されるとのこと。