――今年で結成10周年となりましたが、いかがでしたか?

花村:ちょうどみんなでリハーサルをしていた日だったので、急遽インスタライブをしてお祝いしました。

岩岡:ケーキを食べました。

工藤:本来はツアー中の仙台で、みんなで「イエーイ!」と弾ける予定でしたが、繰り越しにして、ぜひ来年やりたいなと思います。

――10年という節目で、何か心境の変化はありましたか?

工藤:特になくて。歳だけは重ねたかなと(笑)

和田:歳だけを考えるとヤバくて、改めて数えてみてびっくりします。

――工藤さん、岩岡さんが33歳、一番年下の和田さんも27歳になりましたが、みなさん変わりなく若々しいです。何か秘訣はありますか?

工藤:童心を忘れないことでしょうか。みんなではしゃいでいる時は、本当に中学生みたいなので。

大野:気持ちだけはいつでもおかあさんのおっぱいを吸っている感じです。

花村:それってただただ退化してるだけ(笑)

工藤:そうそう、そこまで戻る必要はないでしょ。小学生くらいかな(笑)

岩岡:週イチでみんなで砂遊びをしています(笑)

――仲の良さが伝わりますが、グループのなかで設けているルールなどはありますか?

大野:グループ内での恋愛は禁止です(笑)

工藤:外なら全然大丈夫ですが、中で手を出してはだめ。グループの解散理由は、そういうことで上手くいかなくなったケースが多いので。

花村:まあ、ないからこそ笑って言えるんですが(笑)

――キャリアでターニングポイントとなったのはいつのどの瞬間ですか?

大野:AAAさんのオープニングアクトとして出演させていただいたことです。

――AAAさんの全国ツアー「AAA TOUR 2012-777- TRIPLE SEVEN」ですね。

大野:その時は、Twitterのフォロワー数や僕たちのライブを観にきてくださる方の人数が目に見えて変わりました。

花村・工藤:僕たちもやっぱりそこですね。

――コロナ禍なので、10周年の記念ライブの一部はオンラインに転向されました。やってみてどんなことを感じましたか?

工藤:やっぱり実際に対面でやるライブが一番いいなとは感じました。そこはアーティスト然として、あるべき姿なので。ただ、ライブが中止になった時に何もしないのではなく、オンラインライブなど新しい試みをやってみたいという気持ちは常にあるので、2021年もまたそういう姿勢でやっていければと。

――今後の目標も聞かせてください。

工藤:アリーナツアーをやることは昔からの目標ですが、それよりも目の前にあるやるべきことを1つずつやっていくという姿勢を崩さないことが大事かなと。10周年だからこれをやろうぜというのではなく、その積み重ねでドームに手が届けばいいかなと。でもまずは、ライブができるような環境に戻ってほしいです。

大野:コロナ禍では、きっとどのアーティストさんも同じような想いを抱えているのではないかと。だから、心のなかでは常にスタンバイをして、「用意ドン!」となった時に、出遅れないよう準備だけはしておきたいです。

花村:僕もそうです。先々を考えることよりも、とにかく今はライブがしたい。みんなが現実を見て、しっかりと夢を語れるような世の中にちゃんと戻ってほしいなと思います。

■Da-iCE(ダイス)
ボーカルの大野雄大、花村想太と、パフォーマーの工藤大輝、岩岡徹、和田颯による5人組ダンス&ボーカルグループ。2011年に結成され、2014年にメジャーデビュー。2017年1月に日本武道館公演を開催し、2019年にベストアルバム『Da-iCE BEST』をリリース。2020年1月にはアリーナ公演となる代々木第一体育館2DAYSで2万人を動員。同年8月からは、音楽で五感を体感する作品を6カ月連続でリリースし、その集大成としてオリジナルアルバム『SiX』を、2021年1月20日にリリースした。