1991年12月に雑誌『なかよし』で連載開始、翌92年にTVアニメの放送がスタートした『美少女戦士セーラームーン』。2014年にアニメ『美少女戦士セーラームーンCrystal』シリーズがスタート。原作第4期を元にしたストーリーは、劇場版『美少女戦士セーラームーンEternal』として、1月8日に『前編』が、2月11日に『後編』が劇場前後編二部作で公開される。

  • 三石琴乃(みついしことの)。12月8日生まれ。フリーとして活動。主な出演は『新世紀エヴァンゲリオン』葛城ミサト役、『機動戦士ガンダムSEED』マリュー・ラミアス役など、日テレ『Going!』ではナレーションを担当

  • 福圓美里(ふくえんみさと)。1月10日生まれ。シグマ・セブン所属。主な出演は『ストライクウィッチーズ!』宮藤芳佳役、『スマイルプリキュア!』星空みゆき(キュアハッピー)役、『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース』イギー役など

今回は、スーパーセーラームーン/月野うさぎ役の三石琴乃、スーパーセーラーちびムーン/ちびうさ役の福圓美里にインタビューを実施。物語の中核を担ううさぎ・ちびうさを演じるふたりに、劇場版『美少女戦士セーラームーンEternal』の見どころ、そして『美少女戦士セーラームーン』が愛され続けてきた理由について話を聞いた。

●セーラー戦士たちの夢と葛藤

――まず、本作のシナリオを読んだときの感想を教えてください。

三石 原作4期「デッド・ムーン」編の物語が展開されるということで、全体を通してやはり、ちびうさちゃんとエリオス(ペガサス)の関係性が見どころになると思いました。また、『前編』はうさぎちゃんを除くセーラー戦士の4人が、それぞれ自分の進むべき道について悩み、葛藤しながらも進んでいくシーンが大事なポイントになると感じたんです。これらの注目シーンがスクリーンのなかでどうやって動くのかなと、ワクワクしながらシナリオを読み進めていました。

福圓 本作でもたくさんの強敵が出てきて、平和を守るためにセーラー戦士たちが戦います。ただ、セーラー戦士は平和を守るという使命と併せて、それぞれがお嫁さんになりたい、アイドルになりたい、お店を持ちたい、お医者さんになりたい、神社を継ぐといった夢を持っているんですよね。今回は、その夢についてが、しっかりと描かれているなと感じました。ちびうさとしては、パパママからの自立と、家族や友達以外に向ける愛情がテーマだと感じ、演じるうえでそういう変化も意識しなければ、と思いました。

三石 うさぎちゃん的に『前編』はちょっと出番が少なめなので、もう少し喋りたかったなという気持ちが正直あります(笑)。ただ、物語の冒頭でちびうさやまもちゃん(タキシード仮面/地場衛)との関係性が描かれるシーンがあるので、あまり贅沢を言っていられないですよね。『前編』で出番が少なめな分、『後編』ではすごく活躍しますので、ぜひ期待していてください!

福圓 ちびうさは『後編』で言葉通りに成長した姿を見せます。あのシーンは、思わずドキッとしてしまいました。

三石 私も早く観たいな!

福圓 すごくいいシーンになっていますので、読者の皆様にもぜひ『前編』『後編』どちらも観て欲しいですね。

●変化するちびうさと変わらないうさぎ

――本作では、中学生だったうさぎが高校生となり、ちびうさもさまざまな試練を経て成長しています。そういった変化を物語のなかで感じることはありましたか?

三石 これまでの戦いを経て、守るべきものの為に戦うという意識が芽生えていると感じました。以前はルナなどに「早く行きなさいよ!」と尻を叩かれて、泣きながら戦いに向かっていましたが、今回は「誰かが困っている、ピンチだ、助けにいかなきゃ」と、自分の意思で動いています。だから、戦士としては少し気持ちが変化しているかなと思いました。一方で、普段のうさぎちゃんは相変わらずドジで泣き虫(笑)。愛されキャラクターのままです。演じるうえでは、そういう日常と戦いのシーンのギャップが彼女の魅力です。

――戦いを通じて戦士としては成長したけども、高校生になったからといって何か変化があったわけではない。

三石 そうですね。セーラー戦士として色々な経験や戦いをしてきたとはいえ、急には大人になれないと思います。やっぱり、恋をしたり悔しい想いをしたり、夢破れたり……そしてそこから自分の足で一歩踏み出しすことで、人は成長していくんじゃないかな。

福圓 ちびうさは明るくて生意気な性格の子なのですが、美しく絶大な力を持つ母親のネオ・クイーン・セレニティ(未来のうさぎの姿)への劣等感や友達がいないことなど、実はコンプレックスをたくさん抱えています。それ故に、敵に利用されてしまったこともあります。でも、友だちとの出会いと別れを経て、少しずつ成長してきました。そんなちびうさは、本作では少し大人になった一面を見せます。これまでは起きた事象に対して直情的だったのですが、今回は素のリアクションをそこまで出しません。そういう意味では、うさぎちゃんより大人になったかも(笑)。

三石 そうだね(笑)。

福圓 言いたいことがあっても、グッとこらえる描写があったのが印象的でした。また、セーラー戦士との関係性も変化した気がします。本作でちびうさがある悩みを抱えるのですが、その時に相談する相手が、まこちゃん(スーパーセーラージュピター/木野まこと)。これまで本音を言える相手は、ほたるちゃん(スーパーセーラーサターン/土萠ほたる)やせつなさん(スーパーセーラープルート/冥王せつな)でした。

ただ、ふたりがいなくなってしまったことで頼ったのが、まこちゃんだったんです。まこちゃんお手製のご飯を食べながら話を聞いてもらうシーンは、ちびうさの変化が分かる大切なシーンだと感じました。演じるうえでは、見た目通りのかわいらしさに加えて、今回は想いを寄せるエリオスに対して一喜一憂する心情や、成長した一面などを場面場面に応じて表現することも意識しました。それくらい、本作ではちびうさがさまざまな心情や表情を見せます。そこにも注目して欲しいですね。

三石 そして、今度の劇場版『美少女戦士セーラームーンEternal』のテーマは「夢」です。子供の頃にアニメを見ていた方は、当時のトキメキや夢が蘇ると思います。そして、現在「夢」に向かって頑張ったり、壁にブチ当たって落ち込んだり立ち止まっている人に、エネルギーや元気を注入してくれると思います。一歩進む為に、セーラー戦士たちが背中を押してくれますよ。