■犬とのシーンも「みんなとってもお利口」

――はるは、トリマーでもありますが、その場面の撮影はいかがでしたか。

おばあちゃんの家には大きめの柴犬がいたんですが、私は小さい頃から家で犬を飼った経験というのはなくて、犬となかなか近い距離で接する機会はそこまでなかったんです。今回、トリマーの専門学校の先生に教えていただいて、学校で飼っているワンちゃんで練習させていただいたりとか、学校の生徒さんが実際にカットする人形のワンコを家に持ち帰らせていただいて練習したりしましたね。

――実際にやられてみていかがでしたか。

やっぱりすごい難しかったです。ハサミの動かし方とかもやっぱり決まりがあったりして。撮影は結構てこずりましたね。でも、生きてるワンちゃんにシャンプーしたりとかカットしたり、ワンちゃんと触れ合うことが多かったんですが、みんなすごいいい子でした。本当にたくさんのワンちゃんが出てくるんですけど、みんなとってもお利口で、ありがたかったです。

――ところで、馬場さんご自身は、“3B”の3人の中から選ぶとしたら、誰ですか。

私は本当に全然全員嫌なんですけど(笑)、強いて選ぶなら1番大人で優しいヨシさんですね。ユウは俺様っぽくて、ちょっと苦手かなっていう。慎ちゃんはかわいくて、『ワンワンワン!』みたいな感じなので、あんまり得意ではないかもしれないって。あとは、私がお酒好きなので、お酒好きでお酒を作ってくれるヨシさんと、一緒に飲めるんではないかなと思います。

■2020年は「苦しいこともすごく多かったですけど…」

――いわゆる“3B”については、どう感じていますか。

たしかに言われてみれば、そういう一面もあるなと思う瞬間もありますが、悪い人たちっていうイメージは別になくて。悪いところだけを抽出するとそうなっちゃいますけど、人間なので良いところもあるし、人それぞれかなと。今回の“3B”も、なんか愛せるクズって感じで、みんな意外とすぐ改心するし、意外と素直です(笑)。

――馬場さんは『深夜のダメ恋図鑑』でも、ダメ男に振り回されるという役回りでしたが、そういった役を演じるのは楽しいですか。

あんまり私自身は、振り回されるのは好きじゃないですけど、お芝居としてはすごく面白かったし、楽しかったですね。でも『ダメ恋』のときは、本当にものすごい数のダメ男を相手にして、全員切りまくるみたいな役だったので、また今回とも違うなとは思っていて。今回は、わりと真剣に3人に向き合っていて、いろんなやり取りをしています。

――ドラマの撮影は昨年の2020年に行われたそうですが、馬場さんご自身は2020年を振り返り、どんな1年になりましたか。

もちろん苦しいこともすごく多かったですけど、その分、現場で人と会ってお芝居する楽しさだったり、友達や家族との繋がりだったりを、改めてすごく大切に感じられた1年だったなと思います。そうやって、改めて自分や周りのことを見つめ直す機会って、せわしなく働いてたりするとあんまりないじゃないですか。2020年は家で1人でいる時間がたくさんあって、いろんなことを考え、見つめ直せたので、そういう意味ではこういう時間も必要だったのかなとは思いますね。

――最後に、ドラマの見どころをお聞かせください。

とにかく、すごく個性豊かなクセの強いキャラクターがたくさん出てきます。その中で振り回されるはるちゃんと、なんだかんだ言いながらも、はるちゃんを好きになってしまう“3B”の掛け合いです。でもそこだけじゃなくて、ちゃんと仕事のことだったりとか、「人と接することってこういうことだよね」っていう話をしてたりもするので、そういう部分も楽しんで見ていただきたいです。ラブコメなのでクスッと笑えるようなシーンもありますし、深夜に家に帰ってきて、見るのにすごくちょうどいいドラマになっているので、軽い気持ちで見ていただきたいなと思います。

■馬場ふみか
1995年6月21日新潟県生まれ。2014年に映画『パズル』で女優デビューし、2015年『仮面ライダードライブ』(テレビ朝日系)で敵女幹部・メディックを演じて話題に。2018年『深夜のダメ恋図鑑』(ABCテレビ、テレビ朝日)で連続ドラマ初主演。また、女性ファッション誌「non-no」で専属モデルを務めるなど、女優業・モデル業と幅広く活躍中。

■『3Bの恋人』(ABCテレビ 2021年1月10日スタート、毎週日曜23:25~/テレビ朝日 2021年1月9日スタート、毎週土曜深夜2:30~)
馬場ふみかが主演を務める同ドラマは、LINEマンガとABCテレビによる「オリジナル原作共同開発プロジェクト」の作品で、累計900万PVを誇るLINEマンガ連載の人気作『3Bの恋人~付き合ってはいけない職業男子との恋遊戯~』を原作にドラマ化するもの。「3B」とは、美容師、バンドマン、バーテンダーを指し、男を信用できない主人公・はる(馬場)と「3B」たちの危険な恋を描く。