新型コロナウイルス感染拡大に伴い、急速に普及が進むキャッシュレス決済の波は神社やお寺にまで及んでいます。そこで今回は、QRコード決済やクレジットカードなどが利用できる神社・仏閣を紹介します。

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稲毛浅間神社(千葉市・稲毛区)

京成線の京成稲毛駅から徒歩4分の場所にある稲毛浅間神社では、お守りやお札などの初穂料を納める際、キャッシュレス決済が利用できます。

千葉銀行が「TSUBASAちばぎんキャッシュレス加盟店サービス」を提供したことにより実現した取り組みで、利用できるキャッシュレスサービスは、クレジットカード・電子マネー・QRコード決済(中国系)となっています。

なお稲毛浅間神社では、12月6日から既に縁起物の頒布を開始しています。例年は元日からですが、2021年限定で分散参拝を考慮した結果です。

混雑を避けるため、年内に参拝を済ませるのも良いかもしれません。

東本願寺(京都市・下京区)

東本願寺の境内では、2020年10月からお賽銭にクレジットカード決済が利用できるようになりました。システムを開発したのはビジネスラリアート株式会社で、使えるクレジットカードの国際ブランドは、VISAまたはMastercardです。

また各窓口で取り扱う読経志、納骨志、出版物冥加金を納める際にも、クレジットカードの利用が可能です。

この仕組みを導入した目的は、新型コロナウイルス感染症の予防、利用者にとっての利便性を高めることの2点。2023年には、さらに全国にある事務所(教務所)においても同様の環境にすることを目標としているそうです。

下鴨神社(京都市・左京区)

世界遺産にも指定されている下鴨神社は、鴨川の下流にまつられていることからその名前が付きました。東西にある本殿はいずれも国宝に指定されています。

下鴨神社はお賽銭ではなく、授与所でキャッシュレスを導入しています。具体的には、下記のクレジットカードや電子マネーでお守りなどの初穂料を納めることが可能です。

クレジットカード
VISA、Mastercard、銀聯
電子マネー
iD、楽天Edy、WAON、nanaco、PiTAPa、Kitaca、Suica、PASMO、TOICA、manaca、ICOCA、SUGOCA、nimoca、はやかけん

導入にあたり、外国人観光客のニーズや、キャッシュレスを推進する政府の方針も踏まえて決定したそうです。

初詣をするなら混雑する時期・時間を避けよう

新型コロナウイルスに感染する要因の1つが、「3密」の状況であることは広く知られています。初詣は毎年多くの人が集まり、密になるリスクが想定されるので、大晦日や三が日を避けて参拝することを強くおすすめします。

日本政府も初詣によるクラスター発生を懸念し、三が日を避ける「分散参拝」を呼び掛けています。

また、分散参拝に協力している寺社も多く見られます。

報道によれば、三が日に毎年300万人が訪れる成田山新勝寺では、分散参拝を呼び掛けたうえで、参拝者の間隔を取るなどの対策を取る予定だそうです。

加えて、横浜にある伊勢山皇大神宮では、12月1日に新年の授与品・縁起物の頒布を開始。西東京市の田無神社では三が日の参拝者数を前年比4割減にすることを目指し、市外から三が日の参拝を遠慮するよう、呼びかけています。

感染症対策を万全にしてキャッシュレスの初詣!

QRコード決済やクレジットカードなどを利用できる神社・お寺を複数紹介しました。今後あなたの身近な場所にも、QRコード決済・電子マネー・クレジットカードなどが使える場所が出てくるかもしれません。

初詣に行くときは感染症のリスクを減らすため、三が日など混雑する時期を避けましょう。マスク・手指消毒・ソーシャルディスタンスなど感染症対策をしっかり行って参拝してくださいね。