12月6日、幕張メッセイベントホールにて「プリパラ&キラッとプリ☆チャン Winter Live 2020」が開催。無観客ライブの形では夏には『キラッとプリ☆チャン』が、秋には『プリパラ』がそれぞれ開催してきたが、今回は久々の有観客と有料配信のハイブリッドスタイル。それぞれの公演の経験を踏まえつつ、毎年恒例となった冬のお祭りで、ファンを前に開催できた喜びを爆発させていた。本公演は昼夜2回の公演のうち、夜の部についてのレポートをお届けする。

  • 「プリパラ&キラッとプリ☆チャン Winter Live 2020」

●プライスレスな時間をオーディエンスへ

開演時間を迎えたところで場内にチャイムが鳴り響き、暗転。拍手が会場を包むなか、まずはOPアーティストとしてRun Girls, Run!が登場。ライブの幕開けを、この日からオンエアが始まった新OP「ルミナンスプリンセス」が飾る。

振付にはしなやかで麗しいバレエ要素が多いが、1サビ後の間奏では跳ねながら脚を蹴り出す部分もあるなど、アグレッシブさも健在。加えて、林 鼓子がソロで歌う大サビ終盤の「終わらない恋をしたんだ」のフレーズをはじめ歌声からもクライマックス感も感じさせ、観客をしっかり惹きつけ魅せていった。

そして各キャラを紹介するOP映像を経て、まずは『プリパラ』側、SoLaMi Dressingの「Memorial」からアイドルたちのライブはスタート。Bメロ「ひとりよりもみんなで」のフレーズで、さーっと腕で会場をさらう澁谷梓希(ドロシー・ウェスト役)のパフォーマンスが会場に一体感をもたらす。

また、サビ明けの間奏ではポーズに合わせてそれぞれがキャラとしてのセリフも織り込み、i☆Risではなくキャラクターとしての表情をさらに色濃くみせてくれた。それに続く「ハートフル♡ドリーム」ではMY☆DREAMが元気いっぱいにステージに。

1サビ後には伊達朱里紗(夢川ゆい役)が、観客がコールできない分いつも以上にはしゃぎまわり、大サビ後の「レッツ・エンジョイ!」の瞬間でもひときわ高く跳ね上がって会場をさらに盛り上げる。そこに柔らかな空気を吹き込んだのは、佐藤あずさ(緑風ふわり役)によるミドルテンポのEDM「パルプス・ノンフィクション♪」。

バイオリンを弾くような間奏の振付も含め、キュートにしとやかにみせていくと、続く斎賀みつき(紫京院ひびき役)による「純・アモーレ・愛」では彼女の執事・安藤風の衣装に身を包んだダンサーふたりを従え、堂々たるステージを展開。紫のペンライトの海へとたしかに愛を届けると、”高貴”つながりで登場か、朝日奈丸佳(華園しゅうか役)による「Miss.プリオネア」へ。決め所をしっかり抑えたパフォーマンスで、プライスレスな時間をオーディエンスへとプレゼント。脚のこなしのスムーズさや美しさは、映像化が叶った際にはぜひ注目してほしいポイントだ。

●個性いっぱいかわいさいっぱい!マスコットたちの初ステージ

ここで一旦『キラッとプリ☆チャン』のマスコット3体によるボイスドラマを挟み、今度は『プリ☆チャン』のターンへ。そのボイスドラマを展開したゴーゴー!マスコッツが「キラッとプリ☆チャンランド」を披露する。とにかくこの曲は山下七海(キラッCHU役)の、キャラとリンクした躍動具合が見どころ。

そのほかサビでの開脚ジャンプの跳び方ひとつとっても、キャラクター性に紐付いた個性を感じることができた。また、続くリングマリィの「インディビジュアル・ジュエル」では徳井青空(黒川すず役)がラップでかっこよさを、茜屋日海夏(金森まりあ役)は的確ながらも要所をふわっとさせたかわいいダンスを披露。ふたり対称となるダンスや大サビでの歌声の息の合わせ方など、チームワークもバッチリだ。

そしてステージ奥から登場し「La La Meltic StAr」を披露したのは、メルティックスター。イントロから一つひとつの動きの切れ味や強さで、ユニットの色を全開に出す。サビ中盤でギアを上げて動きのダイナミックさを増したの芹澤 優(赤城あんな役)のパフォーマンスは、特に圧巻だった。それに続いて、「ロケットハート」でいよいよミラクルキラッツが登場。

のっけからにぎやかでかわいらしいパフォーマンスを展開。テンポの速い曲ながらもスムーズなステージングも魅力で、大サビで下がりながら跳ねる厚木那奈美(青葉りんか役)のダイナミックさも注目ポイントだった。曲が終わると林(桃山みらい役)が残り、佐々木李子(虹ノ咲だいあ役)が合流しての「MEMORIES FOR FUTURE」。ピンクと白の光で埋め尽くされた客席を前に、1サビでは林は優しく、佐々木は喜びにあふれた表情でのパフォーマンス。それぞれキャラクターの感情を、そのまま代弁しているかのようだった。