●ビッグサプライズ! “師弟コンビ”による新曲が初披露に

再びマスコットによるボイスドラマを挟み、再度の『プリパラ』ゾーンではまず山北早紀(東堂シオン役)がソロ曲「絶対生命 final show女」でスタイリッシュに魅せる。鋭いダンスはもちろん、この日はこの曲含め、腰使いの巧みさが目を引いた。それに続くのは、澁谷と若井友希(レオナ・ウェスト役)による「Twin mirror♥compact」。

ときにハモリも交えつつ双子らしい息ピッタリのパフォーマンスを展開していくと、茜屋が今度は真中らぁらとして登場し、「ThankYou♥Birthday」を披露。笑顔で元気を爆発させ、まりあとは明確に違うキャラクター性を、歌だけではなくダンスからも感じさせた。それは、南みれぃとして芹澤が披露した「ぷりっとぱ~ふぇくと」でも同様。あざとささえにじむキュートさ、というみれぃらしさを全開にしつつ、楽しさも確実に伝わるパフォーマンスをみせれば、このふたりに続くのはもちろん北条そふぃ。

久保田の登場である。テンポの速い「Red Flash Revolution」で機敏さとセクシーさをともにみせ、パワフルささえ感じられるパフォーマンスで”小鳥ちゃん”たちを魅了してみせる。

SoLaMi♡SMILEの3人に続いては、ガァルマゲドン・みによる「し~くれっと!ラタトゥイユ」。サビ前では渡部優衣(白玉みかん役)が大きく腕を振り上げて観客に応える。また山田唯菜が、演じる幸多みちるらしいしとやかさをこめたステップで印象づけると、伊達と、ファララ・ア・ラームとしての佐藤による「チクタク・Magicaる・アイドルタイム!」へ。

複雑な跳ねるステップをこなしてキュートさ満載のステージを展開し、”師弟コンビ”であるシオンとにの、大地と山北へバトンタッチ。まず「快打洗心♡カッキンBUDDY」では、にのそのままに嬉しそうな表情いっぱいの大地と、シオンらしく凛とした佇まいを通す山北がいいコントラスト。

そのままキャラクターとしてのMCを挟むと、なんとふたりの新曲「以心伝心パンチライン」が初披露に!ラテンのリズムも盛り込んだリズムの曲を冒頭から彩る山北の上ハモが、楽曲の魅力をさらに高める。サビでのふたりは対称になったダンスをみせ、キックを放つタイミングもピッタリ。初披露とは思えないクオリティで魅了してくれた。

ここでライブは一段落。Run Girls, Run!の3人によるMCタイムでは『キラッとプリ☆チャン』として2021年4月から”クイーンズグランプリ編”の放送も発表され、3人も映像中にじゃれ合いながら喜んでいた

●“新顔”たちも躍動! 堂々と、キャラクターそのものとして観客を魅了

ここからライブは後半戦へ。まずノンシュガーによる「シュガーレス×フレンド」は、田中(真中のん役)・大森(月川ちり役)・山下(太陽ペッパー役)の3人がステージの三方に登場して歌唱し、1サビ後にはステージ中央に集合。

ノンシュガーとしてのかわいらしさのバランスを発揮していくと、MY☆DREAMが「Believe My DREAM!」を披露。対になる振付もあるこの曲は、やはり3人揃うとたまらなく尊い。頭サビ後にひときわ高く跳ねてみせた大地には、秋の配信ライブの分の想いもこもっていたのだろうか。

続いて、Gaarmageddonによる「アメイジング・キャッスル」では、真田アサミ(ガァルル役)が他の曲以上にとりわけ元気いっぱいで”らしさ”爆発。一方牧野由依(黒須あろま役)が元気さの中にしとやかさもほのかに入れていた点も、あろまらしさを感じる魅力のひとつだったように思う。

そこにギターソロが鳴り響くと、DressingPaféが「Get Over Dress-code」をスタート。さらと比べてレオナとしては振付のパワー感を若干セーブし、カメラや近くの観客へのアピールも織り交ぜてキュートさ強めの若井のパフォーマンス、セリフ部も含めて完璧な仕上がりだった。

一方、SoLaMi♡SMILEはチームはじまりの曲「Pretty Prism Paradise!!!」を久々に披露。背景にかわいらしい”SDそらみ”を背負いながら、全員が一つひとつの動きをダイナミックにパフォーマンスを展開していく。”一緒に遊ぶ”日を待ち焦がれていた観客にいまこの曲を届けるという点にもこだわりを感じさせられた。

曲明けには、そのままステージに残ったSoLaMi♡SMILEの3人がMCを担当。そのなかの告知では初出し情報として、制作が発表されていたアプリ『アイドルランドプリパラ』が来春配信開始予定とアナウンス……されたかと思ったら、続けてアプリに連動した完全新作のアニメが、TVシリーズ同様のメインスタッフにより制作決定! さすがにこれには声を抑えきれなかったファンからのどよめきも起こり、上映後再びステージに戻った3人も、感慨深げな様子をみせていた。

3人が降壇してのボイスドラマは、ここまでも登場したマスコット3体に加え、出番を控えるアイドルたちも登場し今後の展開をほのめかす。そしてマスコットたちが「A・B・C・Dいいね★ダンス」を披露し、ライブ終盤戦がスタート。

難易度の高いサビ前の「DAN DAN DADAN」の部分のステップも3人とも元気にまっとうしてみせると、ここからは”初登場”の面々によるフルサイズ披露が続く。まずはアナザーだいあとして登場した佐々木による「フレンドパスワード ~Another World~」から。麗しくも壮大な原曲をもとにポップなEDMアレンジのなされたバージョンで、振付も本家由来のしとやかさを若干踏襲しつつ、ダンサブルなサウンドに乗せたステップをみせていくと、2サビ前にはメインステージへと下りて5000人の友達と笑顔でつながった。続いては、演者自身もライブ初登場。

アリス・ペペロンチーノとしてファイルーズあいが、「sunshine smiles」で初ステージを踏む。イエローに一瞬で染まった客席を前に、ダンサーを従えて底抜けに明るいアリスとしての笑顔のステージを展開。歌声やセリフも含め、見事にハッピーを会場中にぱあっと広げると、今度はソルルとして登場した斎賀による「Despertar del SOL!」へ。頭サビ後に見せた笑顔や客席へぶんぶんと手を振る様子は、ひびきとはまったく違うもの。ラテン調の楽曲に乗せて、歌声でもパフォーマンスでもかわいらしさを存分に出してみせた。