広報・メディア対応の専門誌「広報会議」は12月2日、2020年に発覚した不祥事を対象とした「最もイメージダウンした出来事」に関する調査結果を発表した。調査期間は2020年11月6~9日、調査対象は20~69歳の個人で、有効回答は1,000人。

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不祥事ランキング1位は「河井克行、案里両議員逮捕」

同調査では、編集部が専門家のアドバイスのもと選定した11件の企業・団体・個人に関する不祥事(2020年1月~10月までに発覚)の中から、任意で3つまで「イメージが悪化した」項目を選択してもらい、ランキング化した。

イメージダウンした不祥事ランキング1位に選ばれたのは、「河井克行、案里両議員を逮捕 参院選買収疑いで」(29.5%)。回答者からは、「言い訳ばかりで、国会議員の座にしがみつき、みぐるしい」(56歳女性)、「黙秘、雲隠れに終始したことで社会一般の心象がより悪化した」(62歳男性)など厳しい意見が寄せられた。

2位は「『ドコモ口座』からの不正引き出し問題」(24.9%)。「会見の説明が足りていなかった」(29歳男性)、「もともとセキュリティへの意識が低く、会見も開き直っていた印象」(26歳女性)といったコメントがみられた。

3位は「『テラスハウス』出演 木村花さんの死 放送倫理を審議」(23.5%)。「該当番組がすぐには打ち切りにならず配信が続行され、放送局自体も非常に曖昧な対応で不快感があった」(37歳男性)といった声が集まった。

4位以下は下記の通り。

4位:黒川弘務東京高検検事長(当時)が記者と賭け麻雀、発覚(22.5%)

5位:ゆうちょ銀で相次ぐ不正送金(ドコモ口座、SBI証券、mijicaなどを巡り)(22.3%)

6位:持続化給付金、電通への再委託問題(12.4%)

7位:アース ミュージック&エコロジー(ストライプインターナショナル)元社長がセクハラ疑惑で辞任(6.5%)

8位:東京証券取引所 システムトラブルで宮原社長(当時)らが会見(4.6%)

9位:沖縄タイムス コロナ給付金不正受給問題(4.4%)

10位:コロワイドによる一連の大戸屋HD買収劇(3.5%)

  • 月刊『広報会議』が調査&発表(画像は1月号表紙)