俳優の竹野内豊が、来年4月スタートのフジテレビ系月9ドラマ『イチケイのカラス』(毎週月曜21:00~)に主演することが29日、分かった。月9初出演となる女優の黒木華と初共演する。

  • 竹野内豊(左)と黒木華=フジテレビ提供

このドラマは、浅見理都氏の同名コミックが原作。月9に出演するのは、上戸彩と共演したラブストーリー『流れ星』(2010年)以来11年ぶりとなる竹野内は、東京地方裁判所第3支部第1刑事部(通称:イチケイ)の刑事裁判官・入間みちおを演じ、公平さを象徴する黒色の法服に身を包む。自由奔放で型破りなみちおと、みちおに振り回されながらも真実をつかもうと奔走するイチケイメンバーの活躍を描いていく。

原作上は主人公ではなく、眼鏡をかけた小太りな中年裁判官として描かれているが、原作者の浅見氏の了承のもと、ドラマでは主人公に据え、魂はそのままに風貌を大胆にアレンジする。

一方の黒木が演じるのは、入間みちおと真逆タイプの裁判官・坂間千鶴。東大法学部出身で将来を約束されたエリート中のエリートだが、冗談が全く通じない堅物なタイプで、「裁判官が的確かつ速やかに事件を処理することで日本の治安が維持されている」と強烈に自負している。事件の処理件数が信じられないほど少なく、会社なら倒産レベルの赤字状態であるイチケイを立て直すため、イチケイに異動してくる。

竹野内、黒木、原作の浅見氏、後藤博幸プロデューサーのコメントは、以下のとおり。

■竹野内豊

――台本を読んだ感想。

今まで、裁判官の方にはお会いしたこともなければ、刑事裁判官という職業に焦点が当たった連ドラも今まで無かったので、台本を読んで、勉強になりました。イチケイメンバーの会話のテンポも良く、一人一人のキャラクターが生きているので、これは面白い作品になるだろうなと思いました。

――法服を着てみての感想。

袖が広がっていて、手を広げると本当にカラスのようです。

――現場の雰囲気について

とてもいい方たちばかりです(笑)。まだ、発表できていないイチケイメンバーの方たちも個性的で、イチケイメンバーがそろった時のオフの会話が本当に面白く、笑いの絶えない現場です。

――共演者の黒木華さんについて。

変幻自在に役を演じられる日本で貴重な女優さんで、いつか共演してみたいと思っていた方でしたので、今回ご一緒できてうれしかったです。

――演じるうえで心がけたいこと。

人の今後の人生を左右する職業なので、型破りな役ですが、そこは丁寧に演じていかなければと思っています。

――視聴者へのメッセージ。

刑事裁判官に焦点を当てた連続ドラマは初めてとなります。裁判官も、ご覧になってくださる視聴者の皆様と同じ一人の人間だと思うので、“人を裁く”ということがいかに難しいかということを、一緒に考えていけるような作品が作れたらすてきだなと思います。

■黒木華

――台本を読んだ感想。

イチケイの皆が個性的で、面白いなと思いました。裁判官という中々取り上げられていない仕事にフォーカスがあてられているのも興味深かったです。

――法服を着てみての感想。

袖を通すとやはり気が引き締まります。中々着る機会がないと思うので、ありがたいです。

――現場の雰囲気について。

撮影が始まってまだ数日ですが、和気藹々(あいあい)としています。

――共演者の竹野内さんについて。

今回初めてご一緒させていただきましたが、みちおさんを独特な雰囲気や、間で、魅力的に演じてらっしゃってすごく楽しいです。

――演じるうえで心がけたいこと。

ただ堅いだけでなく、正義に対して熱い坂間を人間らしく演じられたらと思います。

――視聴者へのメッセージ。

個性的なイチケイの皆と、普段あまり触れることの少ない裁判官という仕事を楽しみつつ見ていただけたらと思います。

■原作・浅見理都氏
ドラマ化、大変うれしいです!ドラマで再び『イチケイのカラス』のキャラクターに会えるのを、今から楽しみにしています。馴染(なじ)みのない裁判官という仕事に、興味をもってもらえたらうれしいです!

■後藤博幸プロデューサー
有罪率99.9%-そこに関わる検事や弁護士がドラマで描かれることはよくありますが、その判決を下す裁判官にスポットライトがあたることは意外とありませんでした。今回は、正しい判決をするために奮闘する裁判官たちのその様を、笑いあり、涙あり、サスペンスありでテンポよく描きます。法廷には魅力的なキャラクターが多数登場しますが、中でも、竹野内豊さん演じるみちおの、常識を覆してでも真実を追い求める超マイペースな様、黒木華さん演じる坂間の、冗談の全く通じない堅物エリートっぷりは要注目です!ぜひご家族の皆さんでご覧いただき、元気になっていただいて、この先1週間の糧にしていただければうれしいです。

(C)フジテレビ