炭酸水の楽しみ方と今後の展開

――とくにこんなシーンで飲んでほしい、ということはありますか?

炭酸水って、「どこのシーンでも飲める」のが価値だと思っているんです。気分展開、朝のスイッチ、お酒の代替え、色んなシーンで飲めるということをまずは守らないといけないと思っています。例えば、「おやつ代わりのリフレッシュ」だけになってしまう商品ではダメだと思いますし、炭酸水の良さを損なっていると思うんですよ。どこでも飲めるということをベースにして、商品としてそこを失っていないかを確認しながらやってはいます。僕もじつは朝からこれ(「サントリー天然水スパークリングレモン」)をめちゃくちゃ飲んでるんですけど(笑)、朝にも飲めるし昼にも飲めるし、夜にもお酒の代わりに飲んでいるという生活を作っていけたら嬉しいですね。

  • ご自身も朝から夜まで炭酸水をよく飲んでいると話す、村上さん

――今後の炭酸水の商品展開はどのようにお考えですか。

今後、コロナがどこまでどうなるかは誰にも予測できないですが、少なくともこのコロナ禍で炭酸水が家にある生活を始めた方って、「便利だな、いいな」と思って続けてくださると思っています。マーケットとしても今年ほどのドーンと成長はないにしても、堅実な成長はもともとしていましたし、そこがまだまだ続くと思います。当社としても、新しい生活様式に合わせた新展開や新商品は考えていこうと思っていまして、その1つとして、先ほどお話したような通販でまとめ買いをするお客さま向けに、ラベルを剥がす手間がいらない「ラベルレス」のスパークリングレモンを11月から発売しています。そういう家ナカに着目した商品もそうですし、色んな人の目が炭酸水に向いているところによりドライブをかけていくような新商品展開を含めて、2021年はガッツリやっていこうかなと思っています。「サントリー天然水スパークリングレモン」の価値って、今日お話させていただいたように、他にはない自然の開放的な空気を感じられそうという、天然水ならではのイメージだと思いますし、もう1つはフレッシュなレモンの美味しさという、この2つが当社のユニークなところだと思っています。そこを少しでもお客さまに楽しんでいただけるようなことを今後もやっていこうと思いますので、是非手に取ってみてください。