幼い頃、初めて炭酸飲料を口にして、そのあまりの刺激に驚いて、むせ返ってしまったなどという経験をお持ちの人もいるかもしれない。やがて、いつしか味にも慣れ、あの「しゅわしゅわ」が癖になっていく、というのが一般的な炭酸飲料との付き合い方だろうか。今回は、小学生以下の子どもを持つ女性マイナビニュース会員203名に、「子どもに炭酸飲料はいつから飲ませているか」を聞いてみた。

Q.炭酸飲料はいつから飲ませていますか?

Q.炭酸飲料はいつから飲ませていますか
1位「飲ませていない」49.8%
2位「3歳」 12.3%
3位「2歳」 9.4%
4位「5歳」 5.4%
5位「1歳」 4.9%
5位「4歳」 4.9%
5位「6歳」 4.9%
8位「7歳」 3.9%
9位「10歳」 2.5%
10位「0歳」 1.0%
10位「8歳」 1.0%

Q.なぜその年齢から飲んでも良しとされましたか。理由を教えてください(自由回答)

「子どもが飲みたがった/それまでは飲めなかった」

・「それまで炭酸飲料が苦手で、飲めなかった」(49歳/東京都/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「飲みたがったから。びっくりして飲みたがらなくなると予想して試しに飲ませたが、おいしかったらしい」(44歳/愛知県/教育/公共サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
・「興味を持ち始めたので飲ませたら、リアクションが面白かった」(37歳/福島県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「兄は飲まないけれど、弟は大好き。下の子の方がなぜか、いろんなデビューが早くなってしまう」(35歳/愛知県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「子どもが飲みたがったから。意外にもおいしそうに飲んだので、そのころから飲ませてる」(39歳/埼玉県/物流・倉庫/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)
・「子どもが炭酸を飲めるようになったから。たくさんは飲ませないけど、それまでも禁止はしていなかった」(36歳/広島県/その他/その他・専業主婦等/会社員・公務員・団体職員)
・「欲しがったから与えてみたら、意外と飲めたから」(31歳/千葉県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)

「年齢などを考慮して判断した」

・「3歳くらいまでは、無添加や塩分控えめなど気にしていたから」(29歳/三重県/フードビジネス/販売・サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
・「ある程度大きくなって、もうそろそろいいかな思って」(39歳/北海道/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「たくさん飲みすぎないように約束すれば、守れるから」(43歳/京都府/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「ネットで調べて、異常なさそうだった」(38歳/長崎県/生命保険・損害保険 営業関連/会社員・公務員・団体職員)
・「砂糖なしの炭酸水なので、刺激が大丈夫そうなら……と思い」(38歳/長野県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「歯磨き粉を使って歯みがきをするようになったから」(40歳/長崎県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「食事も大人と同じ物を食べるようになってきたから」(41歳/新潟県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「つい先日、5歳の息子にドリンクバーで飲ませました。タイミング次第だと思います、本人が良ければ」(36歳/神奈川県/インターネット関連/クリエイティブ関連/会社員・公務員・団体職員)

「周りが飲むので自然に/いつのまにか」

・「勝手に飲んでいた。飲ませたくはない」(27歳/大阪府/その他/その他・専業主婦等/フリーター)
・「小学校に入りお友だちも飲んでいて、一緒に遊ぶと持ち寄りなどで目にする機会も増え、飲みたがったので」(42歳/大阪府/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「上の子が飲んでいるのを飲みたがるから、外出時だけOKにしている」(37歳/愛知県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「保育園に行くようになってから、気付けば飲んでいた」(32歳/愛知県/その他/その他・専業主婦等/その他)
・「勝手に友だちのところで飲み始めただけ」(33歳/岐阜県/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
・「飲んではいますが、かなり稀です。あまり良くはないと思うんですが、たまには飲みたいみたいで飲ませちゃってます。自分も飲むのでダメとは言えない……」(31歳/京都府/その他/その他・専業主婦等/フリーター)

「自分(母親)以外が飲ませてしまった/間違えて飲ませてしまった」

・「おじいちゃんが初めて飲ませた。その後、飲みたがった時にだけ少しあげるようになった」(35歳/愛知県/農林・水産/その他・専業主婦等/会社員・公務員・団体職員)
・「周りが飲ませてしまい、辞めさせられなかった」(35歳/埼玉県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「なるべく飲ませたくないが、旦那が飲ませてしまった」(38歳/東京都/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「良しとは思わないが、上の子の影響。プラス、義父があげてしまった」(44歳/東京都/生命保険・損害保険/営業関連/会社員・公務員・団体職員)

「外出先などで味を覚えた」

・「親戚の家で出されたから」(40歳/新潟県/コンビニエンスストア/その他・専業主婦等/会社員・公務員・団体職員)
・「今もなるべく飲ませたくないが、子どもの友だち同士で買う機会があるから」(42歳/愛知県/流通・チェーンストア/販売・サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
・「レストランで出される子どもセットに、炭酸が付いてきたから」(44歳/千葉県/建設・土木/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)
・「なるべく小さいうちからはあげたくなかったけど、お友だちの家や近所の家で出されてしまうので、味を覚えてしまって」(39歳/福島県/食品/販売・サービス関連/会社員・公務員・団体職員)

総評
「炭酸飲料はいつから飲ませていますか」という問いに対して、最多は半数近くが回答した「飲ませていない」(49.8%)だった。2位は「3歳」で12.3%、3位「2歳」で9.4%、4位「5歳」は5.4%、5位は「1歳」「4歳」「6歳」で、各4.9%となった。

飲ませていると回答した人に対して、なぜその年齢から飲んでも良しとしたか、その理由を聞いたところ、「子どもが飲みたがった/それまでは飲めなかった」が34.3%でもっとも多かった。以下、「年齢などを考慮して判断した」(21.6%)、「周りが飲むので自然に/いつのまにか」(15.7%)、「自分(母親)以外が飲ませてしまった/間違えて飲ませてしまった」(10.8%)、「外出先などで味を覚えた」(5.9%)と続いた。「その他」は1.0%、「特に理由はない/無回答」は10.7%だった

子どもにとっての炭酸飲料はある種、大人の味と言えるだろう。幼いうちは刺激が強いため、子どもも炭酸飲料を敬遠するが、やがて好奇心を持ち始め、飲みたがるようになる。子どもが炭酸飲料を飲むきっかけも、子どもが飲みたがった、あるいは飲めるようになったことが理由となったケースが多かった。

全体に、ある程度、母親が開始時期をコントロールをしていて、頃合いを見計らってOKを出す家庭が多い様子が見受けられる。そんな中、「自分(母親)以外が飲ませてしまった/間違えて飲ませてしまった」「外出先などで味を覚えた」などの理由で、なし崩し的に解禁となる場合があることも明らかとなった。

一方で、「飲ませていない」が半数近く占めているということは、炭酸飲料のマイナス面、糖分の多さや炭酸ガスの歯への影響を考慮したものなのかもしれない。確かに、コーラを片手にスナック菓子を頬張るといったライフスタイルが子どもに定着するのは健康によくないし、炭酸でお腹が膨れ、ご飯が食べられなくなるといった状況も避けたいところだろう。

コメントの中にも、初めて飲ませた時のリアクションを面白がる無邪気なものもあるが、「本当は飲ませたくはないのだけれど……」とする声も多かった。ネットなどで子どもへの害をチェックしている人や、量や時間帯を制限したりと、与える時には気を遣っている様子もうかがえる。それだけに、周りが勝手に飲ませてしまうことには、憤りを感じている人もいるようだ。

子どもの味蕾は成人の3倍ほどあり、味覚はとても繊細なのだという。当然、刺激に対する感覚も鋭く、子どもの多くが炭酸飲料を「辛い」と感じるのはその鋭敏な味覚ゆえだ。その意味で、炭酸飲料を飲めるようになるというのは成長の証であるとも言えるだろう。ただし先に述べたように、炭酸飲料を大量に飲むことで、健康を損なってしまっては本末転倒となる。炭酸飲料への向き合い方は、できるかぎり慎重であることが望ましいのではないだろうか。

調査時期: 2017年8月4日~2017年8月16日
調査対象: マイナビニュース会員(小学生以下の子どもを持つ女性)
調査数: 203人
調査方法: インターネットログイン式アンケート

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