赤ちゃんや子どもは、大人よりも体温が高く暑がりですよね。でもこれからの季節、夜は冷えるしつい厚着をさせてしまい、暑さで子どもが起きてしまうことも多いそう。今回は、乳幼児睡眠コンサルタントのねんねママさん(@nenne_mama)がツイッターに投稿した、「室温別パジャマの見本」についての動画をご紹介します。

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米国IPHI公認の、「妊婦と子供の睡眠コンサルタント」の資格を持つねんねママさん。オンライン講座やYouTubeなどで、子どもの夜泣きや寝かしつけに悩む人のコンサルティングを行っています。

今回ご紹介するのは、ねんねママさんがツイッターに投稿した「室温別パジャマの見本」。15℃から30℃まで、1℃ごとの室温に適したパジャマとスリーパーの活用方法がイラストで分かりやすく紹介されています。

さっそく、室温ごとに見てみましょう。

■室温15~22℃

長袖パジャマとスリーパーの素材を変えて調整

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■室温23℃~28℃

半袖パジャマと場合によってはスリーパーを活用

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■室温29℃~30℃

室温を下げましょう!

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いかがでしたか? 意外と薄着だなと感じた人もいるかもしれません。個人差があるので、この通りではなく「あくまで参考に」ということですが、「暑くて起きてる子は結構多いです、大人の体感より寒めで子どもはOKですぞ! 」とねんねママさんは書いていました。

赤ちゃんは体温調節機能が未熟

ねんねママさんに、さらに詳しくお話を聞いてみました。

――この動画はだいたい何才くらいまでのお子さんに当てはまるのでしょうか?

0~2才のイメージです。2才ごろになると体温調節機能が発達してくるのですが、それまでは暖めすぎると熱が体内にこもる原因になるので、よくありません。また、掛け布団は窒息の恐れもあるため0才児には使用しないことをすすめています。掛け布団をしてもどうせはいでしまうのが幼児なので、2~3才でもスリーパーを推奨しています。

――これから寒くなると、つい子どもが寝るときに暖房や毛布で暖めなければと思ってしまうのですが、秋~冬にかけての温度調節のポイントはありますか?

エアコンをしっかり使って室温を調節することです。掛け布団は窒息のリスクがあるので、使うならスリーパー、スリーパーの素材も室温によって選び、暖めすぎないようにします。その際、あわせて加湿器を使用して湿度も40~60%程度に保つと良いです。

――子どもの手足(手首や足首から先)が冷たい場合は、着衣を増やしたり毛布をかけたりするべきなのでしょうか?

体温調節機能が未熟な赤ちゃんたちは、手足の先の毛細血管を使って、体の芯に熱を集めることで体温調節をします。そのため、手や足の先が冷たいというのは体温調節をしているだけ、というパターンが多くみられます。体幹(お腹や背中)に手を入れて、暖かければそのままでOK、太ももや背中など体幹のほうまで冷えているようなら、下着を足したり暖房の設定を上げたりして調節しましょう。

――最後に、赤ちゃんの寝かしつけに悩むお母さん・お父さんに向けて、なにかメッセージをいただけますでしょうか。

赤ちゃんを育てているママパパ、本当にお疲れ様です。日本のママパパは、限界まで頑張りすぎな方が多いと思っています(当時の自分も含め)。日本は武士道の国なので、頑張らなくちゃいけない! 頑張ったらえらい! 根性! みたいな節がありますが、夜泣きや寝かしつけの悩みは耐え忍んで根性で解決するものではありません。正しい知識を持って対応すれば、必ず早く解決することができるものです。頑張りすぎて倒れてしまう前に、専門家に頼ったり、動画や記事で知識を得てみたりして、改善できる糸口を見つけてくださいね!

――ありがとうございました。


この動画に対しても、「めっちゃ参考になる! 」「た、たすかる」「今の感じだと暑すぎるのか……」「最近悩んでたから助かる」など、子育て中の人から感謝のコメントが多数寄せられていました。

体温には個人差があるのであくまで参考に、ということですが、子どもの寝るときの服装に悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。