今年4月にTBSに入社し、9月26日にお笑い特番『お笑いの日2020』でアナウンサーとしてデビューした野村彩也子(23)。現在は、朝の情報番組『あさチャン!』(毎週月～金曜6:00～8:00)のお天気コーナーを担当しているほか、『ひるおび!』、『ゴゴスマ～GO GO! Smile!～』、『真夜中のブランチ』にも出演し、可愛らしいルックスと一生懸命な姿で早くも人気を集めている。狂言師・野村萬斎の長女としても注目されている野村アナにインタビューし、アナウンサーを目指したきっかけやデビュー後の心境、父からのアドバイスについて話を聞いた。

  • TBSの野村彩也子アナウンサー

――まず、アナウンサーを目指したきっかけを教えてください。

もともとテレビや演劇など、全体的にエンターテインメントに感動しやすく、エンタメの世界に憧れがありましたが、アナウンサーという具体的な目標が見えたのは大学生の時です。ミスコンに出場した際、SHOWROOMのアプリで毎日ライブ配信を行ってリスナーの方と直接コミュニケーションをとっていたのですが、毎日同じ時間に配信していたら毎日来てくれる方がいて、それがすごくうれしくて、毎日生放送で何かを伝えられるアナウンサーという職業に興味を持ちました。

――発信することに興味を持たれたのですね?

そうですね。自分の話をするという自分の表現力より、客観的な目線で物事を伝えて情報と視聴者をつなげたり、スタジオの人たちと視聴者をつなげたり、つなぎ役になりたいという思いがありました。自分1人で話していると限界も感じていましたし、つなぎ役として情報を発信したいということでアナウンサーが浮かびました。

――アナウンサー試験を受けた頃のことを教えてください。

タイミング的にちょうどTBSを受けることができました。アナウンサーに興味を持って、アナウンサースクールにも通っていましたが、すごい倍率の中で自分が受かるとは想像できず、ためらってしまった時期があり、そうしたらもう選考が始まっていると耳に入ってきて、慌てて調べたらTBSが募集していたので。

――アナウンサー志望の方は、複数のテレビ局を徹底的に受けられるイメージだったので、意外でした。

受けないと後悔すると思って慌ててTBSを受けたので、書類選考の写真もどういう写真がいいのかわからず普段通りの感じで。当時の人事部長の方に「自然体で受けたのがよかった」と言っていただいたのは覚えています。

――アナウンサー試験を受けるのをためらっていた時期があったとおっしゃっていましたが、選考が進んでいく中でアナウンサーになるという覚悟が決まったのでしょうか。

はい。カメラテストや原稿読みの試験もあり、試験を受けている間にアナウンサーになりたいという気持ちが強まりましたし、楽しいけれども責任のある仕事だなと、憧れもより強くなりました。

――研修期間を経て、9月26日に生放送されたお笑い特番『お笑いの日2020』で地上波デビュー。自己紹介が初々しかったですが、デビューを振り返っていかがでしたか?

ガチガチになってしまってしまい、アナウンサーとして滑舌と発声だけはきちんとやらなきゃと思った結果、ガチガチな自己紹介になりました(笑)。ダウンタウンの松本(人志)さんたちがツッコんでくださったのですが、何か言いたいけどうまく言える自信がなく、とりあえず決まったことを言わなきゃと思って突っ走った自己紹介に。でも、新人でガチガチなのもわかってくださって、芸人のみなさんがすごく優しくてうれしかったです。浜田(雅功)さんは「公文やっていたの?」と声をかけてくださって本当にうれしかったです。あのデビューは忘れられないです。

――デビューが生放送の大型特番で、本当に思い出深いものになりそうですね。

バラエティが大好きなのですが、まさかデビューが『お笑いの日2020』で、しかも生放送になるとは思ってなかったです。バラエティの生放送は少ないですし、どうなるんだろうと想像がつかず、その場で「こんな感じなんだ」と。でも、夢のような感じで実感がなくふわふわしていて、家に帰って録画を見て「あ、本当に出ていたんだ!」と、目が覚めた感じでした(笑)