モデルで女優の水原希子とロックバンド・ゲスの極み乙女。の“ほな・いこか”こと女優のさとうほなみが、2021年春に世界同時配信予定のNetflix映画『彼女』で共演することが26日、明らかになった。

  • 水原希子

本作は、中村珍氏の漫画『羣青』(小学館IKKIコミックス)を原作に、女性2人の極限の愛憎と逃避行を描くロードムービー。同性愛者の永澤レイ(水原)は、高校時代から思いを寄せる篠田七恵(さとう)が壮絶なDVを受けていることを知り、七恵を愛するあまりその夫を殺害してしまう。疎ましさと恐ろしさを抱く七恵に対してレイはすべてを受け入れ、2人は互いに愛を欲しながらも絡み合わない思いを交錯させていく。

同性愛者であることを家族に言えず、生きづらさを感じているレイ役の水原は、「夢にまで見た初めて愛した彼女と一緒に過ごした悪夢のような時間。彼女が知らない“愛”を証明する為に自分を犠牲にし、ボロボロになりながら奮闘する日々は、とても苦しく、今振り返っても胸が締めつけられます」と心境を伝え、「七恵役のさとうほなみさんが居なかったらきっと乗り越えられなかったと思うほど、全てをさらけ出して限界まで演じました」とさとうへの感謝を述べた。

さとうほなみ

人生に希望を見出せない七恵。演じるさとうほなみは、「“殺させた女”であるわたしは、常に『自分は天涯孤独だ』と思いながら撮影しておりました」と役と向き合った日々を思い浮かべ、「温かい現場でありながらそのような気持ちで居続けられたのは良いチーム、良い作品だからこそ成し得たことです」と周囲の支えに触れる。

メガホンを取るのは『彼女の人生は間違いじゃない』(17)、『ここは退屈迎えに来て』(18)で、孤独を感じる人々を鋭く、かつ情熱的に描き出してきた廣木隆一監督。「原作の持つエネルギーの強さに引きずられ、女と女の映画を初めて監督させてもらいました。その中で性別を超えたものや超えられないものが見えて来ました」と振り返り、「それで何をテーマにすべきかは一つだと」とこの物語の軸を見出した経緯を明かしていた。

■廣木隆一監督
原作の持つエネルギーの強さに引きずられ、女と女の映画を初めて監督させてもらいました。その中で性別を超えたものや超えられないものが見えて来ました。それで何をテーマにすべきかは一つだと。そして見えてきたものにすがりつき、ここまでプロデューサーとシナリオライターとスタッフ達とキャスト達と旅をしてきました。その旅を観客の皆さんと共有できれば最高だと思います。

■水原希子
夢にまで見た初めて愛した彼女と一緒に過ごした悪夢のような時間。彼女が知らない"愛"を証明する為に自分を犠牲にし、ボロボロになりながら奮闘する日々は、とても苦しく、今振り返っても胸が締めつけられます。七恵役のさとうほなみさんが居なかったらきっと乗り越えられなかったと思うほど、全てを曝け出して限界まで演じました。この役を演じて、愛するという事、生きていく上で大切な事がよりシンプルな物になった感覚があります。

■さとうほなみ
“殺した女と殺させた女”何とも恐ろしい言葉ではありますが…ずっと相容れず、どちらかが歩み寄ろうとするとどちらかが出て行ってしまう。でも離れられないこのふたり。何故か可愛く思えてしまう、そんなお話です。“殺させた女”であるわたしは、常に「自分は天涯孤独だ」と思いながら撮影しておりました。温かい現場でありながらそのような気持ちで居続けられたのは良いチーム、良い作品だからこそ成し得たことです。出演者、スタッフの皆さま、原作者の中村珍さん、そして廣木監督、水原希子さんに感謝。是非お楽しみに、お待ちいただければと思います。

■原作者・中村珍氏
ルーツは『羣青』という漫画ですが「原作の再現」だけが映像化の最適解ではないので、題も人の命名も、脚本も、「彼女」を作る皆様にお任せしました。原作に心を寄せた人が別解釈に抵抗を感じたり、逆に、原作を苦手な人が映画で愉しめたり、それぞれあると思います。原作の人物に寄り添って頂けることも幸いですし、映画化にあたっては同じルーツの物語が別の姿で愛されるかもしれない機会を得ることに最良の意義を感じています。

■梅川治男プロデューサー
原作『羣青』と出会ってから10年、廣木監督と企画をスタートして3年。テレビや映画では難しいこの企画を、Netflix坂本EPにご賛同いただき、ふたりの瑞々しいキャストを得て、この夏に撮了しました。心揺さぶるエンターテインメント映画になっていると思います。来年の公開を是非ご期待ください。

■坂本和隆氏(エクゼクティブ・プロデューサー/Netflix コンテンツ・アクイジション部門 ディレクター)
「多様性」という言葉を超えて、「人を愛することに限界はあるのか」という根源的なテーマを描いた原作を元に、これまでに様々な「愛」を映し出してきた廣木隆一監督と共に新たな作品を生み出すことができることを嬉しく思います。こうした普遍的なストーリーを現代的な視点で視聴者の皆さまにお届けできますことを楽しみにしております。