JR西日本は16日、昨年10月の台風19号で被災した北陸新幹線の車両W7系(12両編成)2編成について、2021年度下期に新製投入すると発表した。投資額は約80億円。現在走行しているW7系をベースに、安全・安定性を向上させる設備を搭載する。

  • 北陸新幹線の車両W7系。2021年度下期に2編成を新製投入する

北陸新幹線W7系2編成の新製投入により、被災前と同等の輸送力を確保でき、今後の利用に応じた輸送力の提供が可能に。基本仕様は既存のW7系と同一とする。

新製投入するW7系では、安全・安定性向上のため、台車の異常・予兆を検知する台車モニタリング装置を搭載。台車枠・台車部品の振動や空気ばねの圧力をセンサで常時測定し、データ集約・演算を行った上で、異常を検知した場合は運転台に通知される。車両ドア部の構造を変更し、車両床下に雪庇ダミーを設置するなど、車両への着雪低減対策も実施する。