東京商工リサーチは10月15日、「『すし屋』の倒産動向」調査の結果を発表した。それによると、2020年1~9月の「すし屋」の倒産は前年同期比15件(53.3%)増の23件となり、前年と比べて1.5倍超発生していることがわかった。

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年間30件を超える可能性も

「すし屋」の倒産は、2001年以降、2001年と2004年の45件をピークに、一進一退を繰り返してきたが、2019年は20件まで減少。しかし、2020年は9月までに23件発生しており、現在のペースで推移すると、2016年以来、4年ぶりに年間30件を超える可能性が高まってきた。

2020年1~9月の負債総額は同104.1%増の35億3,200万円と、前年同期比2倍に拡大。負債額別では、「1千万円以上5千万円未満」が19件(構成比82.6%、前年同期比111.1%増)と最も多く、次いで「5千万円以上1億円未満」が2件(同8.6%、同33.3%減)と、1億円未満の小規模倒産が全体の91.3%を占めた。この他、「1億円以上5億円未満」が1件(同4.3%、同横ばい)、「10億円以上」の大型倒産が1件(同4.3%、同ゼロ)となった。

  • 「すし屋」の倒産 年次推移(出典:東京商工リサーチWebサイト)

原因別では、全23件が「販売不振」との結果に。資本金別では、個人企業他が11件(構成比47.8%、前年同期比57.1%増)と半数近くを占めた。

「すし屋」は、大手チェーンや同業との競合により、厳しい経営にさらされている。そのような中、新型コロナウイルス感染拡大に伴うインバウンド客の消失、外出自粛による客の減少、休業・時短営業の要請などを要因に、倒産が急増。同調査では、「今後は後継者問題ものしかかり、倒産だけでなく休廃業・解散も増勢に向かうことも危惧されている」と指摘している。