フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)では、コロナに襲われたショーパブの人々に密着した『禍の中で この街は 前編~新宿二丁目 コンチママの苦悩~』を、11日に放送する。

  • 店の再開に向けてミーティングするコンチママ(手前)=フジテレビ提供

LGBTが集う東京・新宿二丁目で、50年以上のもっとも長い歴史を持つショーパブ「白い部屋」。20代から70代までのキャストが華やかなショーを繰り広げ、浮世を忘れさせる華やかな空間は、半世紀にわたって多くの客を魅了してきた。

この店を創業したのは、72歳のコンチママ。この街の“生き字引”ともいえるコンチママは、18歳の時に大阪から上京し、新宿二丁目に流れ着いた。20歳の時に人に誘われて始めたのが「白い部屋」だ。

しかし2020年、「白い部屋」とコンチママを新型コロナウイルスが襲う。3カ月におよぶ休業で、その間、店の収入は途絶え、月に130万円の固定費が重くのしかかる。膨らみ続ける赤字で、コンチママは店の存続をかけて金策に奔走するのだが…。

一方で、店を支えてきたキャストたちも休業中の給料はゼロ。店と自分たちの将来について、いつ終わるとも知れない不安を抱える日々が続く。

緊急事態宣言の解除を受け、「白い部屋」は営業再開を目指すも、コンチママとキャストたちの間には、心のすれ違いが生まれていた。長年、店を支えて来たベテランキャストたちが、店を離れることを決意したのだ。

コロナ禍の中、新宿二丁目で生きる人々の苦悩を、女優・松本まりかのナレーションで追っていく。

  • 「白い部屋」のショー=同

(C)フジテレビ