■主題歌がさらに広がる展開に

――今はメインストーリー5章が配信されている中で、作中の世界でも「Piece of my world」が人気だとわかったり、もちろんOPでも使用されていたりと、ゲーム内での曲の広がりについてはどういう風にとらえられていますか?

木原:5章が始まるまでは僕たちが歌っていた「Piece of my world」だけど、また新しい形でゲーム内で届けられると聞いて、びっくりしたし、すごく楽しみでした。ただ、まだバトルに勝てていないので……早く5章まで進めたいです(笑)。僕たちはダンスでフォーメーションを組んだりした「Piece of my world」のパフォーマンスを披露するけど、アレンジが違ったり、ファンの皆さんが望んでいたボイスキャストの方々の歌声が聞けたりと、別のバージョンも広がって、全部で楽しんでいただきたいです。

矢代:僕はプロローグのOP映像の時点で、主題歌も流れてすごくびっくりしました。先が気になりすぎてストーリーを進めたい気持ちもあったけど、スキップせずに感動しながら見ました。こんなすごいクオリティで人気のあるゲームに、Night Ravensという形で携われることが嬉しいと、改めて思いました。

宮内:自分たちの歌声を、プロローグという物語の基盤で出していただいただけでも嬉しかったんですが、さらに物語の舞台となっているナイトレイブンカレッジの生徒にも個性があって、葛藤や思いがあったりする中で、ボイスキャストの方が「Piece of my world」を歌ってくださって。それがまた還元されて新たな思いになって、いろいろな人につながっていくのだと思うと嬉しいです。

――「Piece of my world」の中で好きな歌詞やパートはありますか?

矢代:僕は間奏がすごく好きです。s**t kingzのNOPPOさんに振り付けをしていただいたんですが、こんなの初めてというくらい、すんなり振りが入ってきました。2〜3回踊っただけで入ってくるのは、歌詞や音に振りがハマってるからなのかなと思いました。いろいろな方に支えていただけるのを糧に、どんどん僕たち自身もスキルアップして、作品を作らなきゃいけないと思いました。

木原:僕自身は、好きなアーティストの方の曲を聞く時にも、気分によって好きな歌詞や共感するところが変わるので、「Piece of my world」も「どこも好き」という感じになっちゃうんですよね。なかなかふだん生活している中では抱かない感情で、ヴィランズの気持ちが象徴されているようなところが好きです。あとは、サビの「かまわないよ ちょっと 悪いくらいがいいじゃない」という歌詞の、ギラギラしているところが、今の僕に刺さってきます。僕は真面目と言われることが多いけど、ちょっと悪い部分にも憧れるし、そこをパフォーマンスで表現できるのが、Night Ravensならではですね。

宮内:僕は「闇の中 見せてあげるよ」とか、全体的にダークな世界に誘うような歌詞が多いところが好きです。サビの「刺激は僕であるためのピース」も、他者から見たら阻害されやすい、「この人クセがあるんだな」と思われるような部分、自分の刺激的なアイディンティティみたいなものを表していると思うんですけど、誰だってそういうところを持っているだろうし。自分で理解した上で、他の人達のそういう部分にも寛容なところが、ある意味平和的だと思っていて、そんな価値観が共有できたら、お互いの違う部分を許容できるんじゃないかなと思いました。

――それでは、最後にぜひ今後の活動への思いも教えていただけたら。

木原:『ディズニー ツイステッドワンダーランド』のNight Ravensというアーティストとしてこれからもぜひたくさん「Piece of my world」を披露していきたいです。それから、銀河団とTEAM ZENRYOKUという2つのグループでもあるので、合同のライブを行うことも一つの目標です。これからも、ツイステを盛り上げて活動を行っていけたらと思います。

■Night Ravens
ソニーミュージックが手掛ける個性派演劇集団「劇団番町ボーイズ☆」の派生ダンスヴォーカルユニット「銀河団」と、宮城県仙台市を拠点に活動する“早朝ライブ”が話題のボーイズグループ「TEAM ZENRYOKU」からなるスペシャルユニット。

・木原瑠生:1998年9月15日生まれ、東京都出身。主な出演作に『魔進戦隊キラメイジャー』(放送中)、Live Musical(SHOW BY ROCK!!』(17年〜18年)、『イケメン戦国 THE STAGE』(19年)など。
・矢代卓也:1999年7月9日生まれ、千葉県出身。主な出演作にミュージカル『テニスの王子様』 3rdシーズン(16年〜)、舞台『アルカナ・ファミリア Episode4』 (18年)、舞台『夢幻泡影~夢~」(19年)など。
・宮内伊織: 1997.6.12生まれ、京都府出身。主な出演作に劇団番町ボーイズ☆NEXT 第1回公演「壬生狼ヤングゼネレーション」(19年)、関西テレビ「新・ミナミの帝王」シリーズ18作「バイトテロの誘惑」(20年)など。