新型コロナウイルスの影響で今年の大会が中止となった『鳥人間コンテスト』の新たな挑戦を伝える読売テレビ・日本テレビ系特番『Iwataniスペシャル 鳥人間コンテスト2020 特別編 ~新たな挑戦~』が、26日(13:30~14:55)に放送されることが決まった。

  • (前列左から)羽鳥慎一、矢部浩之、西川貴教 (後列左から)小宮浩信、生見愛瑠=読売テレビ提供

この番組では、毎年大会を開催している滋賀・琵琶湖からではなく、静岡・富士川滑空場から、現在鳥人間コンテストの周りで進みつつある“新たな挑戦”を紹介。さらに、4月に大会中止が発表された際、人一倍残念に思い、「共に滋賀を盛り上げるために、来年『チームイナズマ』として鳥人間に参加できないか検討していきたいと思います」とツイートしていた滋賀出身の西川貴教が登場する。

そんな西川に、昨年人力プロペラ機部門で60kmの大記録を残した「BIRDMAN HOUSE伊賀」の渡邊悠太さんら名だたるレジェンドや、芸能人パイロットとして200m近く滑空機を飛ばした三四郎・小宮浩信が、鳥人間コンテストの面白さをプレゼン。熱く語られる“飛ぶことの面白さ”に、西川はもちろん、ゲストの生見愛瑠も「プロペラって何のためについてるんですか?」と興味津々だ。

また、昨年優勝した「BIRDMAN HOUSE 伊賀」の人力プロペラ機が富士山をバックに絶景フライトに挑戦。さらに、「歴代バードマンたちのその後」と題し、鳥人間コンテスト関係者たちの現在を追跡取材し、名ゼリフ連発で注目を浴びた2011年出場「東北大学 Windnauts」の中村拓磨さんや、日本が誇る最新鋭の名機設計に関わる歴代バードマンも登場する。

番組MCの矢部浩之、羽鳥慎一は、そんなバードマンたちには「皆さん特有の匂いがある」と語る。

矢部:ひとつのものに集中して、決めたら日々それだけをやってるので、周りから見たら変人なんですよ。

羽鳥:応援に来ている人たちは放送席にいるタレントさんを見て騒ぐんですけど、チームの人たちはまったく騒がないんです。飛行機に夢中なので、矢部さんレベルの人を本当に知らない人がいるんです。

矢部:だからいつも鳥人間コンテストに来て、「あ~、俺もっと頑張らなあかんな~」って思い知らされますよ(笑)

しかし2020年は、そんな “ひとつのもの”をやっている人たちから、その“ひとつ”が奪われてしまった。矢部、羽鳥、西川は最後にこう語る。

矢部:学生さんとかだと本当にかわいそうですよ。鳥人間コンテストがやりたくて、その学校に入った人も多いですし…。もし来年開催できたら、ぜひ新記録を出してもらいたいですね。この1年を振りにして、それができたら美しいと思います。

羽鳥:この大会のために全生活をバードマンたちは捧げているので、その思いがかなって来年開催できるといいですよね。そしてそれが普通の生活に戻りたいと願っている人たちの、ひとつきっかけになるといいなと思います。

西川:これにかけている皆さんの思いをすごく感じました。ただ、自分が飛ぶとなると、ほぼ同時期にイナズマロックフェスもあるのでいろんな条件を整えていかないと…。互いにうまく相乗効果を生み出せるやり方を見つけたいですね。僕は一応、滋賀の観光大使なので、滋賀県として取り組めないか県知事に提案をしてきますよ!