読売テレビは14日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、自作の人力飛行機競技会『鳥人間コンテスト2020』の開催を中止すると発表した。

  • 『鳥人間コンテスト』会場=2019年大会の様子

同大会は、毎年7月下旬に滋賀・琵琶湖で行われているが、「外出自粛要請が出されている中、多くのチームで機体製作が困難になること、それに伴い機体の安全性が十分に確保できなくなる事態が予見されること、また、チーム活動が感染リスクにさらされる可能性もあること等を考慮」し、「主催者として今年度の大会を中止せざるを得ないと判断致しました」としている。

そして、「今大会出場へ向け、青春、人生を賭して日々頑張ってこられたバードマンたちの無念を、実行委員会、番組制作スタッフも同じように感じております。すべては来年以降も『鳥人間コンテスト』を多くの方々のご協力を得て、安全に開催していくための苦渋の決断であることをご理解いただければと存じます」とした上で、「必ずや新型コロナウイルスに打ち勝ち、多くのバードマンとともに再び琵琶湖で健闘を称えあえる日が来ることを信じて、次大会に向け番組体制を整えて参ります」と決意表明した。

同大会は近年で、昨年とおととしに、台風の影響で一部競技が行われない事態が発生。昨年は「人力プロペラ機部門」で「BIRDMAN HOUSE 伊賀」(パイロット=渡邊悠太さん)が60kmの完全制覇を達成しており、今年はさらなる延長コースの設定にも注目が集まっていた。