三菱重工エンジニアリングは10日、広島高速交通から7000系13編成(計78両)を受注したと発表した。7000系はアストラムラインの既存車両を更新するために製作され、新造車の優れた走行性能や快適性、デザイン先進性などが認められ、追加受注の運びとなった。

  • アストラムラインの新型車両7000系

広島高速交通は広島市内を走る新交通システム「アストラムライン」(本通~広域公園前間)を運営。三菱重工エンジニアリングは2017年7月(当時は三菱重工)、アストラムラインの新型車両7000系を11編成(計66両)受注しており、2020年3月に第1編成、同年4月に第2編成がそれぞれ営業運転を開始している。今回の分も含めて全24編成(計144両)の受注となり、納期は当初の計画を前倒しし、2024年度までに順次納入するとのこと。

新型車両7000系は、軽量で高い耐久性とリサイクル性を備えたオールダブルスキンアルミ構体を採用し、揺れを低減して乗り心地を向上させた台車「T-smover」、快適な座り心地を提供して足の投げ出しも防止するセミハイバックバケットシート「G-Fit」(通勤用車両シート)を搭載。全車両にフリースペースを設置し、乗客の利便性向上を図っている。