俳優の吉沢亮が主演を務める2021年のNHK大河ドラマ『青天を衝け』のロケが5日、埼玉県内で行われ、吉沢、高良健吾、橋本愛が参加した。

  • 左から高良健吾、吉沢亮、橋本愛

大河ドラマ第60作となる本作は、新一万円札の顔としても注目される渋沢栄一の生涯を描く物語。幕末から明治へ、時代の大渦に翻弄され挫折を繰り返しながらも、青天を衝くかのように未来を切り開き、約500の企業を育て約600の社会公共事業に関わった“日本資本主義の父”で、晩年は民間外交にも力を注ぎ、ノーベル平和賞の候補に2度選ばれている。

7月下旬にクランクインし、新型コロナウイルス感染症対策をとりながら、撮影を進めている本作。この日は、物語序盤の舞台地となる鎌形八幡神社(埼玉県比企郡嵐山町)でロケを行った。ドラマでは、栄一たちの故郷・血洗島の神社という設定で、栄一(吉沢 亮)、渋沢喜作(高良 健吾)、尾高千代(橋本 愛)の幼なじみ3人組の運命が大きく動き始めるシーンが撮影された。

3人のコメントは以下の通り。

■吉沢亮(渋沢栄一役)
現場の雰囲気もすごく良く、空気感もつかめてきたような手応えがあるので、いい方向に進んでいるなという気がしています。雨で撮影が中断してしまったシーンもありましたが、とても楽しくやっています。
(ロケに際して)すごくのどかで、空気もきれいですてきな場所です。このような周りの空気のきれいさとか清さを感じながらお芝居することができているので、のびのびと楽しく演じています。(渋沢栄一が)こういった場所で生まれ育ったことを考えると、穏やかな広い心を持った方だったのではないかと感じます。

■高良健吾(栄一の従兄いとこ 渋沢喜作役)
喜作が気持ちのいい役なので楽しく演じていますし、長丁場で一つの役を演じる大河ドラマの醍醐味も感じています。現在は物語序盤を撮影しており、これからどのように役が成長していくか楽しみです。
(ロケに際して)(渋沢の故郷・深谷市といえば)やはり“深谷ねぎ”が初めに浮かびますし、深谷でくみ上げられた地下水も先ほど飲ませていただきましたが、とてもおいしかったです。深谷市など北西部にはあまり来たことがなかったのですが、自然がたくさん残っていて、(撮影現場の)神社もすばらしい雰囲気で驚きました。

■橋本愛(栄一の従妹いとこ/のちの妻 尾高千代 役)
もう1か月半がたったという実感はまだ無いのですが、重大なシーンを先に撮っていたりするので、そこに至るまでのお互いの関係を想像したり、自分の中で積み重ねなきゃいけないものが多いのが大変でした。ただ、演じている千代ちゃんがすごくかわいらしい女の子なので、とても楽しいです。
(ロケに際して)神社が好きでよく行きますが、ここ(撮影現場となった神社)は、とてもお気に入りになりました。子ども時代、神社の裏や森の中を不思議なものに会いたくて探検するように、昔はもっと神秘的なものに親近感を持っていたのではないでしょうか。ここにいると(千代が)子どもの時からそうやって育ってきたんだろうな、という想像が膨らんできました

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