定期預金は、普通預金に比べてやや金利が高い預金の種類です。1年や2年など、預入期間を決めて利用します。原則として期間中はお金を引き出せません。基本的に預入期間が長いほど金利が高い傾向にあります。同じ額を普通預金で貯めることより収益性がやや高く、将来のための貯蓄におすすめです。

この記事では、定期預金とはどのような預金なのか、定期預金の種類、定期預金を選ぶポイントなどを紹介します。

  • 定期預金とは

    定期預金とは

定期預金とは

定期預金とは、預入期間を定めて運用するタイプの預金です。

定期預金とは普通預金より金利が高い

定期預金は普通預金に比べてやや高い金利です。預入期間が長いほど金利が高くなる傾向にあります。

比べて、普通預金は満期が設定されていない反面、金利が低い傾向にあります。

預入期間が決まっている

定期預金は、1ヶ月~10年の間で預入期間を定めて運用するタイプの預金です。預入期間が満了する満期日までは、基本的にお金の引き出しができません。

単利と複利の違いと計算方法

定期預金の利息計算方法には単利と複利があります。単利の場合預けた金額をもとに利息が計算されます。複利の場合は利息が元本に組み入れられます。

よりお金を増やしたい場合は、複利を選びましょう。

最低金額・最高金額が決まっている場合もある

定期預金は銀行によってさまざまな種類があります。最低金額が1円からという定期預金もあり、資産状況に合わせて運用が可能です。

また、1,000万円以上など預入金額の上限が定められている預金もあります。

  • 定期預金の種類

    定期預金の種類

定期預金の種類

定期預金にはさまざまな種類があるため、目的に合わせて活用しましょう。代表的な定期預金の種類を紹介していきます。

一般的な定期預金

一般的な定期預金は、預入期間を定めて一定額を預けます。途中解約すると満期時より低い金利が適用される傾向があります。

積立定期預金

積立定期預金とは、目標額を目指して毎月定めた日に預金の積み立てを行う定期預金です。学費や、旅行、車・住宅購入資金など目標額を設定した貯蓄に主に用いられています。

期日指定定期預金

期日指定定期預金とは、据置期間経過後に自由に満期日を決められる定期預金です。据置期間が1年の場合、預けてから1年後に満期日を自分で決められます。

マンションの頭金にしたい資金など、近い将来に使う目的があるお金の貯金に適しています。

大口定期預金

大口定期預金とは、1,000万円から預け入れできる定期預金です。預け入れは一括で行います。預入金額と預入期間に応じて、金利が設定され、一般的な定期預金に比べて金利が高い場合が多いです。

外貨定期預金

外貨定期預金とは、外国の通貨で行う預金のことです。日本に比べて金利が高く、もらえる利息は多くなります。

ただし、為替レートの変動により預入時より日本円での価値が下がるリスクがある点も理解しておきましょう。

  • 定期預金選び方のポイント

    定期預金選び方のポイント

定期預金選び方のポイント

銀行ごとに異なる定期預金があることから、定期預金の種類は数多くあります。どれを選ぶべきかわからない人のために、選び方のポイントを紹介していきます。

金利が高い金融商品を選ぶ

せっかく定期預金で大切な資産を預けるのであれば、できるだけ資産を増やせる預金を選びたいもの。銀行や定期預金ごとの金利をよく比較し、できるだけ金利が高い金融商品を選びましょう。

変動金利か固定金利かをチェック

固定金利の定期預金は預入時の金利が満期日まで適用される仕組みです。変動金利は金利が上昇することもあれば下降することもあり、場合によっては固定金利より不利にも有利にもなることもあります。

安定性をとるかリスクをとるか、よく考えて選びましょう。

預金することでの付帯サービスにも注目

定期預金で一定額以上を預けると、優遇サービスを受けられる銀行も増えています。例えば定期預金の残高によっては、ATM手数料無料や他行宛振込手数料無料などの優遇サービスを受けられるといったサービスも付帯します。

中途解約の金利に注意

定期預金を満期になる前に解約しても、解約手数料は発生しません。しかし、満期の場合より低い金利が設定されてしまう銀行が多く、受け取る利息が少なくなってしまいます。 もし短期で解約する可能性が高い場合は、預入期間が短い定期預金を選びましょう。

  • 金利が高いと人気の定期預金[2020年8月時点]

    金利が高いと人気の定期預金[2020年8月時点]

金利が高いと人気の定期預金[2020年8月時点]

実店舗を持たないネットバンクを中心に、比較的金利が高い定期預金が増えています。2020年8月時点で、金利が高いと人気の定期預金をご紹介します。

オリックス銀行eダイレクト定期預金

オリックス銀行eダイレクト定期預金は、リース会社オリックスの傘下オリックス銀行の商品です。利率は0.12~0.30%と高く、0.002%程度の一般的な定期預金に比べて高い利息を期待できます。

あおぞら銀行あおぞらネット定期預金

あおぞら銀行のネット専売金融商品であるあおぞらネット定期預金も、利率が年0.15~0.20%と高く、利息が期待できる定期預金です。預け入れが50万円以上となっており、旅行資金などまとまった金額の預金におすすめです。

ソニー銀行円定期預金、円定期plus+

オンライン中心に展開しているソニー銀行の円定期預金も、利率が高いです。0.010~0.020%程度となっています。

楽天銀行 スーパー定期

楽天銀行の満期特約定期預金である楽天エクステ預金は、2020年8月24日現在金利が年0.095%。他の銀行の定期預金より比較的高い金利で預けられます。最長15年預けられるため、余裕資金を定期預金するのにおすすめです。

ローソン銀行 スーパー定期

ローソン銀行のスーパー定期は、金利が年0.03%。一般的な銀行より比較的高い金利で利用できます。計画的に預金を使える方はぜひ活用してみてください。

定期預金の特徴を理解して賢く財産を増やしていこう

預金ではあまり利息がつかず資産が増えないと思い込んでいる方は多いでしょう。しかしながら、ネット銀行をはじめとしたさまざまな銀行の定期預金を見比べてみると、比較的金利が高い定期預金もあります。

定期預金には満期が決まっており、預入期間が長く設定されている定期預金ほど金利が高い傾向ではあるものの、中途解約をしてしまうともらえる利息が少なくなってしまうこともあるため、よく考えて契約しましょう。

定期預金を利用する理由は、住宅ローンの頭金や教育資金、老後資金など人それぞれ。ご紹介してきたおすすめの定期預金の特徴をよく比較検討した上で、自分の目的に合う定期預金を選んでみてください。