俳優の中井貴一が、テレビ東京の新ドラマ『共演NG』(2020年秋放送 毎週月曜22:00〜)の主演を務めることが1日、明らかになった。鈴木京香がヒロインとなる。

  • 左から秋元康、中井貴一、鈴木京香、大根仁

    左から秋元康、中井貴一、鈴木京香、大根仁

同作は秋元康が企画・原作、大根仁が脚本・監督を務めるオリジナルドラマ。元恋人同士の実力派大物俳優・遠山英二(中井)と人気女優 ・ 大園瞳(鈴木)は25年前に破局して以来「共演NG」となっていたが、弱小テレビ局・テレビ東洋の社運を懸けた大型連続ドラマ『殺したいほど愛してる』の主演として25年ぶりに共演することになる。しかも、他の出演者たちも共演NGばかりだった。

絶対に同じ番組でキャスティングしてはいけない「共演NG」は、業界中のスタッフの頭を悩ませる大きな問題として存在する。「一度仕事をしたが二度とやりたくない」「キャラが被る」「事務所同士のトラブル」「過去にイジメられた」と、理由はさまざまあれど、中でも多いのは「恋愛がらみ」と言われている。同作はそんな業界のタブーに切り込み、ドラマ制作の舞台裏を描く大人のラブコメとなる。

ドラマの内容やテレビ業界、テレビ東京の裏側が垣間見れる5秒番宣動画も解禁。気になるパワーワードが続々登場する映像は、地上波やSNSにて公開していく。

秋元康(企画・原作) コメント

テレビや映画のキャスティングをしていると、スタッフから「○○さんと××さんは共演NGなんで……」と言われることがよくあります。明確な理由を説明されることもありますが、たいていは、芸能プロダクションのマネージャーから、「色々ありまして……」と言葉を濁されます。共演NGの2人は過去に何があったのでしょうか? そんな興味から、今回のドラマを企画しました。
みなさんの想像以上に、“共演NG”は多いのです。それは、芸能界に限ったことではなくて、スポーツ界も政界も経済界も、いや、普通の会社だって学校だって、“あいつとは反りが合わない”“あいつだけは許せない”“あいつとは同じ空気を吸いたくない”とかありますよね? 大変なのは、そんな共演NGの2人に、腫れ物に触るかのように接しなければいけない周りの人間なんです。それは、まさに喜劇です。

中井貴一 コメント

・『共演NG』のオファーを受けた時の感想or台本を読んだ感想

面白いところに目をつけたなと思いました。「共演NG」とは、同じ商売をしながらも、実際にはあまり感じたことはなかったのですが、このドラマをやりながら「共演NG」の実態を肌身で感じていきたいと思います(笑)。

・撮影現場でのエピソード

今回の撮影は私にとってコロナ禍で行われる、初めての撮影となりました。つい4、5カ月前の現場とは180度変化していて、役作りだけでなく、自分たちの撮影環境を作る事に時間をかけなければならないことに戸惑っている毎日です。

・遠山英二という役を演じるにあたっての思い、意気込み

役者が役者を演じることほど難しいことはないと思っています。遠山英二の気持ちがわかるだけに、自分と近くなりすぎないよう距離をおいて、役を作り演じていきたいと思っています。

・視聴者へメッセージ

作り手の環境も大幅に変化をしましたが、見ていただく皆様の環境も変化していると思います。でもどこか普遍性のある男と女のラブコメディ。困難な時を一瞬でも忘れていただけるよう、楽しい作品にしてまいりたいと思います。どうぞお楽しみに!

鈴木京香 コメント

・オファーを受けた時の感想or台本を読んだ感想

現代のテレビ業界の内幕をおもしろく切り取り描かれていますが、男女、先輩後輩といった人間同士の関わり方が、回を増すごとに変化して、それがとても温かい関係へと昇華していきます。これは心温まる素敵な人間ドラマになると直感しました。

・撮影現場でのエピソード

一度ご一緒したいと思っていた大根監督です。
的確な演出と現場での楽しい雰囲気作りがとても嬉しく、この作品で初めてご一緒できたことをありがたく感じています。

・大園瞳という役を演じるにあたっての思い、意気込み

初めは、大尊敬する中井貴一さんをこんなに罵倒する役なんて!! と、尻込みしそうになりましたが、内面は優しい魅力的な女性です。千載一遇の役ですので、大胆に思い切り演じています。

・視聴者へメッセージ

最高の大人のコメディにするべく、スタッフ、キャストが一丸となり励んでいます。ぜひ楽しみにしていてください。

番組プロデューサー・稲田秀樹(テレビ東京 制作局 ドラマ室) コメント

テレビ東京に「奇跡」が起こりました。企画・原作に秋元康、脚本・監督は大根仁、主演には民放連ドラ6年ぶりとなる中井貴一。そしてヒロインに鈴木京香と…これ以上望めないほどの稀代の「才能」が一堂に介しました。一見、どこか別のテレビ局のような(笑)、超豪華な布陣です。この座組みだけでも面白さは保証付きです!
取り上げる題材もフツーではありません。舞台は日本一小さなキー局・テレビ東洋。略してテレ東。現実と虚構が入り乱れながら、ドラマ制作の舞台裏で巻き起こる、悲喜こもごもな「ドラマ」を描いていきます。
業界騒然、世間も驚く一大エンターテイメントが始まります。とにかく笑えます!そして胸が熱くなります!
ぜひご期待ください!