コーチングの資格は、多くの民間資格もあり、どの資格を選んでいいのか迷う方も多いのではないでしょうか。

そこで、本記事では主だったコーチングの資格について、難易度・受講時間・費用・時間を比較。各資格の特徴や、受講形式についても解説しています。ライフスタイルやコーチングの目的に合わせ、自分に合ったコーチングの資格を探す一助としてください。

コーチングとは

まずはコーチングの意味をきちんと理解しておきましょう。コーチングというのは、相手への質問や相手との会話を通じ、その人自身が成長していく過程をサポートする手法を指します。

一方的な「教える側」と「教えられる側」という立場ではなく、コーチングする側とされる側の対話によって、コーチングされる側の人に自身の持つ考えや視点に気づいてもらい、自発的な成長を促すことが特徴です。近年は民間企業においてもリーダー育成や人材開発などの一環としてコーチングを活用するケースが増えているようです。

コーチング資格を取得するメリット

コーチングの資格を取得するメリットは、体系的にコーチングの知識を学べることと、学びの場でコーチングの実践経験を積めるという点です。メリットについて、詳しく解説します。

  • コーチング資格を取得するメリット

    コーチング資格を取得するメリットを把握しておきましょう

体系的に知識を学べる

体型的にコーチングの知識を学べるという点は、コーチングの資格を取得するメリットです。

特に資格がなくとも、日々会社で後輩や部下と接する際に、自然とコーチングの実践経験を積んでいることでしょう。しかし、独自の方法でコーチングをしていると、どうしても自分の経験の範囲内でしか対応できず、想定外の対応に困る事態も出てきます。

コーチングの資格を取得する際に座学による知識を体系的に増やすことで、日常でも対応できるケースが増えるでしょう。

学びの場で実践の経験を積むことができる

コーチングの資格取得の講座を受講すると、座学だけではなく実際にコーチングの対面トレーニングの時間が組まれている点も大きなメリットです。実践の場で学んだ知識を試せる場があることで、知識を活かしたコーチングを実際の場面でも使えるようになります。

コーチング資格を選ぶポイント

コーチングの資格はいろいろあり、どれを選ぶか迷う方も多いでしょう。コーチング資格を選ぶ際は、以下の点に着目して検討しましょう。

  • コーチとしての活動分野はどこか
  • 資格取得にかかる時間はどれくらいか
  • 受講費用はいくらかかるか
  • 通信教育やオンライン方式など独学が可能か

これらのポイントについて、順番に解説します。

  • コーチング資格を選ぶポイント

    コーチング資格を選ぶポイントを知っておきましょう

コーチとしての活動分野はどこか

コーチングの資格を取得した後のコーチとしての活動分野は決まっているでしょうか。ビジネスやスポーツのコーチとして、あるいは子育てに活かしたいなど、コーチングの技術を発揮する分野はさまざまです。

コーチング資格の中には、スポーツや子育てなど、活躍分野が特化しているものもあります。コーチとしての活躍分野が明確であれば、分野特化型の資格を候補のひとつとして検討することがおすすめです。

資格取得にかかる時間はどれくらいか

資格取得にかかる時間も、着目したいポイントです。資格取得までに一定の実務時間を求める資格もあります。

社会人としてフルタイムで働いていると、資格勉強に充てる時間はどうしても限られてきます。自分が週に何時間ぐらいを勉強に時間が割けるのかをまず明確にしましょう。

仕事が忙しくて勉強時間の確保が難しい場合は、総受講時間が短く、取得しやすい資格から検討することがおすすめです。

受講費用はいくらかかるか

受講費用も、重要なポイントです。一括で支払えるレベルの金額か、高額なら分割払いは可能なのかを確認しましょう。

学びのレベルと費用、自身の予算を総合して、どの資格がいいのかを検討することがおすすめです。

通信教育やオンライン方式など独学が可能か

社会人として働いているなど、日中忙しくて通学が難しい場合も、コーチング資格の取得は可能です。コーチング資格の取得講座の中で、通信教育やオンライン方式など、自宅での勉強が可能かどうかも検討することがおすすめです。

特に、オンライン方式であれば、講義だけではなくコーチングの実践授業も設けられるため、座学だけではない学びを得ることができます。

コーチング資格4種類の比較と特徴

ここからは、主なコーチング資格を4つ紹介します。

団体名
資格名
受講時間 金額 受講形式
国際コーチ連盟(ICF)
アソシエート認定コーチ(ACC)
トレーニング60時間以上
コーチング100時間以上
ICFの認めるトレーニング実施団体によって異なる
コーチ・エイ・アカデミア(ACTP):165万円ほど

銀座コーチングスクール(ACSTH):63万円ほど
ICFの認めるトレーニング実施団体によって異なる
対面
オンライン
通信教育
一般財団法人生涯学習開発財団

認定コーチ
【認定コーチ】
1年間に50分×80回=約67時間

他に10回のセッションを受ける必要がある
コーチ・エィ アカデミア:リーダー向けクラス100万円 対面
オンライン
一般社団法人日本コーチ連盟
日本コーチ連盟認定コーチ
初級コース:3カ月×月2回×7.5時間=45時間
c3カ月×月2回×7.5時間=45時間

心理専修プログラム初級コース:3カ月×5回×7.5時間=37.5時間

合計9カ月127.5時間
初級コース:11万5,500円(税込)

初級コース:12万5,400円(税込)

心理専修プログラム初級コース:一般 9万4,600円(税込)
会員 8万9,100円(税込)

合計33万5,500円(一般の場合)
対面
CTIジャパン
CPCC
コアコース14.5日
上級コース約6カ月
コアコース+上級コース一括申込み:
150万7,000円(税込)
対面
オンライン

国際コーチ連盟(ICF)認定資格

国際コーチ連盟(ICF)は、コーチング資格の国際的な資格です。ICFの資格を取得するには、ICFが認めた別団体のカリキュラムを受講します。本格的なコーチング理論を学ぶ時間は60時間、コーチングの実践時間は100時間です。

コーチング初心者は、アソシエート認定コーチ(ACC)取得から目指しましょう。さらに上を目指す場合は、プロフェッショナル認定コーチ(PCC)、マスター認定コーチ(MCC)という上位資格に挑戦できます。

【国際コーチ連盟(ICF)日本支部】ICF認定資格
【コーチ・エィ アカデミア】国際コーチ連盟(ICF) 認定資格の取得

一般財団法人生涯学習開発財団認定資格

一般財団法人生涯学習開発財団認定資格は、コーチング初心者向けのビジネスコーチング資格として「認定コーチ」という資格を設けています。講義形式は、対面とオンラインの2種類です。

認定コーチを取得するには、定められたコーチングのカリキュラムを受講し、自身もコーチングを受ける必要があります。認定コーチの資格を取得した後は、さらに上位の認定プロェッショナルコーチや認定マスターコーチも目指せます。

【コーチ・エィ アカデミア】 (一財)生涯学習開発財団認定コーチ資格とは

日本コーチ連盟認定コーチ

日本コーチ連盟の認定コーチは、基本的なコーチングの技能を、実践的なレベルで身につけた方を認定する資格です。前提の資格として、コーチング・ファシリテータの資格が必要となります。

コーチング・ファシリテータは、コーチ養成プログラムの初級コース・応用コースを受講した後に受験します。コーチング・ファシリテータの資格取得後、心理専修プログラム初級コースを履修すると、認定コーチの受験資格が得られます。

【日本コーチ連盟】コーチングを学びたい方のために

CPCC

CTIジャパンは、CFIのトレーニング認定機関のひとつで、独自のコーチング資格として、CPCCを認定しています。CPCCは5つのコースからなるコアコースと、100時間のコーチングトレーニングも含む上級コースをすべて履修しなければなりません。

CPCCの特徴は、本格的なコーチングを学べる点と、ワークショップ形式をメインとしている点です。また、CPCCの受講時間は、国際コーチ連盟(ICF)認定資格のトレーニング時間に組み入れることができます。

【コアークティブ】コーチング

その他のコーチング資格

ここまで紹介したコーチング資格は、いずれもコーチング技能を本格的に身につける資格です。その他、特定分野のコーチング資格もいくつかあるので簡単に紹介します。

  • NLPコーチング資格
    米国NLP協会認定機関である一般社団法人日本NLP能力開発協会のコーチング資格。NLP(神経言語プログラミング)とは、心理療法の一種です。NLPコーチング資格では、NLPをコーチングに活用する技能を学びます。オンラインでも受講できるため、勉強を進めやすい点も特徴です。

  • 初級教育コーチ認定
    一般社団法人日本青少年育成協会が認定する、教育向けのコーチング資格。初級から上級まで段階があります。初級は教育向け、中級は自立支援・人生支援の教育コーチングといった形で、段階によってどのレベルのコーチングを身につけるとよいかが定義されています。教育関係者や子どもを持つ親御さんに向いているコーチングの資格です。

  • メンタルコーチ
    NPO法人ヘルス・コーチジャパンが認定するコーチング資格。メンタル面のアプローチや、ヘルス面、セルフマネジメントトレーニングなど、他に見られないカリキュラムが大きな特徴です。

コーチング資格取得の流れ

コーチング資格を取得する際の大まかな流れについて解説します。資格の種類によっては細かな違いはありますので、参考程度にご覧ください。

  • コーチング資格取得の流れ

    コーチング資格を取得するまでの流れを確認しておきましょう

講義の受講(対面・オンライン)

まずは、資格取得のための講義を受講します。受講形式は、対面またはオンラインです。講義の中には、座学とコーチングの実践時間も含まれます。カリキュラムについては、コーチング講座を開講している団体の公式サイトに記載があるため、自分が学びたい講座があるかどうかを確認しましょう。

受験(筆記試験・実技試験)

受験資格に必要なカリキュラムを受講したら、取得したい資格を受験します。受験科目は、筆記試験と実技試験です。ただし、資格の種類によっては、筆記試験のみの場合や、必要なカリキュラムを受講さえすれば、受験なしで資格を取得できるケースもあります。

コーチングの実績を積む(試験前後)

資格の種類によっては、試験合格後、指定時間分のコーチング実績を積まなければならないものもあります。実績を積んで指定時間をクリアすれば、晴れて資格が取得できます。

コーチング資格取得の目的を明確にして選ぼう

コーチングの資格取得には、さまざまなメリットがあります。どの資格を取得するかは、予算や勉強に充てる時間を考慮しつつ、自分がどの分野でコーチングの技能を求めているのかを明確にして検討することがおすすめです。

まずは、簡単に学べる資格から挑戦して、さらに深く学びたいと感じたら、本格的なコーチングの資格を目指すというのもひとつの方法です。自分に合ったやり方で、コーチングの学びを深めてください。