アイドルグループ・KAT-TUNの亀梨和也が主演を務める、映画『事故物件 恐い間取り』(8月28日公開)の原作者・松原タニシの自宅写真が23日、公開された。

  • 松原タニシ

    松原タニシ

同作は芸人・松原タニシによる同名のベストセラーノンフィクションを映画化。前の住人が自殺・殺人・孤独死・事故などで死んでいる"事故物件"に転々と住んでいるタニシの実話をベースに、売れない芸人・山野ヤマメ(亀梨)が様々な怪奇現象に遭遇していく様子を描く。

“事故物件住みます芸人”として2012年から10軒の事故物件に住む松原が現在も住まいとして契約している都内の事故物件の写真を公開。かつて男性が亡くなったという曰く付きの部屋は12畳1ルームの都内の物件で、松原と並んでソファに座る愛らしい(?)人形(みゆきと菊姫)は、同作の完成記念イベントでも登場した。松原は様々な人形達と共に暮らしており、なぜ数多くの人形と住んでいるかというと、当人が事故物件に住んでいるせいか、“松原自身”に曰く付きの人形が集まってくるからだという。

1軒目の事故物件からいる赤ちゃん人形・みゆきは松竹芸能養成所の小道具だった人形で、表情が変わる。宣伝スタッフが部屋に訪れた時、みゆきの視線を常に感じていたとの証言も。松原に好意を抱く人に対して嫉妬するらしく、嫉妬されると部屋にみゆきがやってきて夜中に高速で飛び交う。

上半身と下半身が真っ二つに割れた市松人形・菊姫は、その隙間に別の市松人形の首が収納されていた。古物商の倉庫に置いているとガラスの割れる音を鳴らす。松原が部屋に持って帰ったその日に子供視点の夢を見て、朝、目が覚めた時にお漏らしをしてしまったそうだ。

菊姫の上半身と下半身の間に収納されていた市松人形の首は孔子。鞄の中に入れてラジオ局に行こうとしたら、受付で「もう1人の方の名前も書いてください」と守衛に言われる。首の裏側に「東光」という文字が小さく書かれていて、調べると松乾斎東光という市松人形作家の作品であることがわかり、実際に孔子の首を持って会いに行き、胴体部分を作ってもらった。完成した時、喜びのあまり胴体から着脱可能の首が目の前でぴょんと飛んだという。

思わずぎょっとしてしまうほどひときわインパクトを放つのは、写真左側にある首セブンといわれる七つのマネキン。3件目の事故物件の近くに落ちており、目があったことをきっかけに一緒に住み始めた。松原は首セブンとみゆきを使用し、霊を呼び寄せる儀式を行うなど、様々な姿を見せていた。

(C)2020「事故物件 恐い間取り」製作委員会