WOWOWは、新型コロナウイルスの影響によって公演の延期や中止が相次ぐ劇場とのコラボによるオリジナル番組『劇場の灯を消すな! PARCO劇場編 三谷幸喜×箭内道彦~Road to PARCO TEATER"劇場に灯あれ!"』を10月に放送する。

  • 三谷幸喜(左)と箭内道彦

松尾スズキによる「Bunkamuraシアターコクーン編」、劇団☆新感線による「サンシャイン劇場編」、宮藤官九郎と細川徹による「本多劇場編」に続く第4弾となる今回は、三谷幸喜と箭内道彦による異色タッグが実現。第一部はドラマとドキュメント、第二部は三谷演出による朗読劇「井上ひさし『十二人の手紙』より『葬送歌』」とだけ決まっているが、詳細や出演者はまだ明かされておらず、期待が高まる。三谷と箭内のコメントは以下の通り。

三谷幸喜コメント

PARCO劇場は、最初にお芝居って面白いんだなって僕に気づかせてくれた、大切な劇場です。まだ西武劇場という名前だった頃、ここでたくさんの芝居を見ました。それが僕の演劇人としての原点。その恩返しというつもりで僕はずっとこの劇場で作品を作り続けてきたんです。今回、うれしかったのは、いつもPARCOで芝居を作っている時の舞台スタッフと、映画の現場で一緒にやっている映像スタッフが合同で1つのモノを作ったこと。普段絶対会うことのない2つのグループが1つのことを力を合わせてやっている。全員の名前を言えるのは僕だけ。とても心に残る仕事になりました。

箭内道彦コメント

記憶でなく、記録を残したい。2020年、コロナの打撃に、演劇人が、観客が、そして劇場が、どのように向き合ったのか。笑う。泣く。心が動くことのすべてを許す、その場所の脈を。いつか未来が今を振り返る時、強い勇気を渡すことができるように。渋谷の街、最先端の商業施設の8階。華々しく落とされたばかりのこけらがまだ乾いていないPARCO劇場。これは、エンターテインメントとジャーナリズムが並走する、PARCO劇場の広告でもある。