近畿日本鉄道は8月21日、全面リニューアルした団体専用列車20000系「楽」の運転を開始する。これに先立ち、8月19日に報道関係者向け試乗会が行われ、午前の回では大阪上本町~榛原間を往復した。走行中の車内を中心に、試乗会で撮影した写真を紹介する。
8月19日の午前に行われた試乗会では、リニューアルした「楽」が10時1分頃、大阪上本町駅7号線に入線。往路は大阪上本町駅10時20分発・榛原駅11時4分着、復路は榛原駅11時13分発・大阪上本町駅12時0分着で運行され、外観の撮影は大阪上本町駅のホーム上にて行われた。走行中は車内を撮影でき、とくに両先頭車両(1・4号車)の運転室後方に設けたフリースペース「楽 VISTA スポット」に注目が集まっている様子だった。
1990(平成2)年の運転開始以来、30年ぶりの全面リニューアルを行ったという「楽」。「地のにぎわい」をデザインコンセプトに、内外装において日本の伝統色と和柄により、沿線5地域(大阪、奈良、京都、伊勢志摩、名古屋)の魅力を表現している。車内においても、両先頭車両は「楽 VISTA スポット」に加え、階下室もフリースペースとし、連結部付近にサロン席を設置。中間車両はシートの前後間隔を拡大するとともに、天然木の大型テーブルを設置した。各座席部にコンセントを装備し、フリーWi-Fiにも対応する。
リニューアルした「楽」が運転開始する8月21日、大阪上本町~近鉄名古屋間で有料試乗会が開催され、往路(Aコースの参加者が乗車)は大阪上本町9時38分発・近鉄名古屋駅12時23分着、復路(Bコースの参加者が乗車)は近鉄名古屋駅14時34分発・大阪上本町駅17時32分着で運行する予定。9月5日に有料撮影会の開催も予定している。