渋谷の新ランドマークの1つとして注目を集めている「MIYASHITA PARK」内の新商業施設「RAYARD MIYASHITA PARK」South1階に、全国のご当地メニューが集結した「渋谷横丁」がオープン。どんなグルメが揃っているのか、探検気分で足を運んでみた!

  • 渋谷駅から徒歩3分、駅前の景色とは別世界な「渋谷横丁」

「MIYASHITA PARK」に全国のグルメが大集合

「渋谷横丁」は、「恵比寿横丁」を手掛けた浜倉的商店製作所の代表・浜倉好宣氏がプロデュース、運営。全国の郷土料理や産直食材を味わうことができる飲食店を集めて、古き良き日本文化の「横丁」を現代に蘇らせようというコンセプトのもと、2020年8月4日(火)にオープンした新たなグルメスポットだ。

  • 渋谷駅方面の入り口から見た景色。この先全長100mに渡って全国のグルメが並んでいる

JR渋谷駅のハチ公口から徒歩3分、入口に立ってみると、まさに昔ながらの横丁の雰囲気で、遥か向こうまでズラリと飲食店が並んでいる。全長100m、約1,000㎡のフロアに北は北海道から南は沖縄まで、さらにプラスして韓国の料理も楽しめる19店舗がひしめいており、座席は店内が1,200席、テラスに350席が用意されている。全店舗のメニューを合計するとなんと約2,500品あるとのこと。店は「九州食市」「関東食市」というようにエリアごとに県がまとまって構成されている。その中から今回は、気になったエリアとメニューをピックアップしてご紹介。

●「中国食市」“赤ヘル”で乾杯! 日本シリーズ優勝気分!?

  • 「広島焼き」(中国エリア)

中国地方のグルメは、「広島焼き」(税別999円)、岡山名物むきえび入りソース味の焼きめし「えびめし」(税別799円)、日本海の新鮮なスルメイカを肝と醤油で漬け込んで丼にした島根の「寒シマメ丼」(税別999円)など、中国地方の生産者から届く産直食材や郷土料理が味わえる。そんな料理と一緒に楽しみたいのが、「カープボウルでカップ梅酒サワー」「カープボウルでレモンサワー」「カープボウルでハイボール」(税別999円)。広島カープファンじゃなくても、赤ヘルで乾杯すれば日本シリーズ優勝気分で盛り上がれるかも!?

  • 広島カープファン歓喜の「カープボウルでカープ梅酒サワー」で乾杯!

●「四国食市」は・か・たの塩! のラーメンはシメに最適

  • 四国エリアのメニューの一部。「伯方の塩ラーメン」は気になる人も多いはず

四国の生産者から届く産直食材やご当地グルメが楽しめる四国食市。土佐高知、最南端の雄島沖の島の漁師から直送される「鰹の塩たたき」(税別999円)、鉄板プレスで仕上げる「愛媛今治やきとり」(税別799円)、うどんに匹敵する香川のソウルフードだという「骨付鶏一本焼き」(税別1,299円)等々。なかでも注目したいのが、は・か・たの塩! でおなじみの「伯方の塩」を使った「伯方の塩ラーメン」(税別799円)。全国のグルメを飲み食いした後のシメに最適なのでは。

●「北陸食市」は新潟・富山・福井のソウルフードが味わえる

  • 新潟の「イタリアンやきそば」(北陸エリア)

「北陸食市」には新潟・富山・福井の食材、ご当地グルメが集結。金沢の「ハントンライス」(税別999円)、福井のドライブイン名物「イカ漬け丼」(税別999円)、新潟の「イタリアンやきそば」(税別799円)等、ソウルフードが揃っているのが特徴。ちなみに新潟生まれの筆者から言わせると新潟の「イタリアン」はやきそばでもなくナポリタンでもない、まさにイタリアンとしかいいようのないソウルフードなので一度お試しあれ。

  • 金沢の「ハントンライス」(北陸エリア)

●「東北食市」牛タン、比内地鶏、焼き牡蠣……食材の味をとことん味わう

  • 仙台の「牛タン焼き」(東北エリア)

「東北食市」では、仙台の「牛タン焼き」(税別1,099円)、秋田の「比内地鶏鉄板焼き」(税別1,299円)、岩手の「焼き牡蠣」(税別399円)等、東北ならではの食材を生かした料理が充実している。ボール紙を使って張り出されたメニューなど、店舗の雰囲気も素朴でほっこりする素敵なエリア。

  • 秋田の「比内地鶏鉄板焼き」(東北エリア)

  • ボール紙を使って張り出されたメニューが素敵な「東北食市

その他、パチンコ店をイメージしたデザインの店内で名古屋めしが食べられる「東海食市」、元力士が実際に部屋で食べていたちゃんこ料理が食べられる「力士めし 萬」も個性的。

  • 「力士めし 萬」には国技館に飾られていた本物の優勝額が! ド迫力!

また、食材に特化した専門店もあり、産地直送牛肉と豚肉を使用して様々な料理を提供する「牛・豚精肉 大黒」、鶏料理の店「鶏・かしわ・焼鳥 布袋」、北海道直送の蟹、広島直送の牡蠣、山口直送のてっちり、静岡直送の金目鯛等々、全国の魚介が一堂に会している「魚貝百貨店 魚利喜」が豊富なメニューを取り揃えている。

これだけ多くの店があると目移りしてしまうが、「出前システム」により、店にいながらQRコードから携帯で他の店のメニューを注文することも可能となっている。もちろん、各エリアの店をハシゴして飲み歩く楽しさもある。様々なご当地グルメが味わえる「毎日が食フェス」のカオスな雰囲気は、楽しくて毎日来ても絶対飽きないはず。

最後に、筆者がこっそりおすすめしておきたいのが2階にある「純喫茶&スナック 思ひ出」。昼は純喫茶、夜はカラオケスナックになるそうで、店内もメニューもまさに昭和のレトロな雰囲気そのもの。懐かしさを楽しめるのはもちろんだが、渋谷駅の近くで昼間からこんなに静かでゆったりできるスペースはそうそうないはず。打ち合わせやPC仕事をするときの穴場として押さえておきたいお店だ。

  • 「純喫茶&スナック 思ひ出」のメニューは昭和まる出し! 最高です

  • 「純喫茶&スナック 思ひ出」からの帰り道、見送ってくれたのはこのお方。また逢いにきます

●information
「渋谷横丁」
東京都渋谷区神宮前6丁目20番10号 MIYASHITA PARK South1F
営業時間:11~23時
※当面の間はこちらの時間で営業、今後状況により延長となる可能性あり
休:施設に準ずる