●作詞への挑戦

――アルバムの制作はまだ進行中ですけど、今回は西山さんが作詞を担当される楽曲も3曲収録されるんですよね。

そうなんですよ! 作詞については「やりたい」と言っちゃいました(笑)。そもそも、アーティストデビューをする話をいただいたとき、「音楽活動をやりましょう」ではなく、「面白いことをやりましょう」と言葉をかけてもらっていたんです。その時にも作詞をやりたいと言っていて、制作が進む中で「早速、書いてみたらどうですか?」と提案してもらって。半分はノリでやった部分もあったんですけど、気が付けば3曲も詞を担当させていただけることになりました。

――詞はどうやって作っていきましたか?

初めて作詞をするので、本当に手探り状態でした。家のなかを動き回って、楽曲を聞きながら口ずさんで……という感じでしたね。

――言葉のチョイスって本当に難しいと思うので、作詞できる方にはリスペクトの気持ちしかないです。

本当に難しかったです! なんと言っても正解はないですから。僕は響きが好きな言葉をチョイスしたり、言いたいことを表す言葉を調べたりしながら、詞を作っていきました。完成した詞をスタッフさんに見せるときは、なんだか自分の心の内をみせるような気がして、緊張しましたね。

――その詞を世の中に出すことになります。

早く聞いて欲しいですね!

――ということは、自信あり?

あはは(笑)。でも、スタッフさんがいいねと言ってくれたので、不安はないですね。今回はこのスタッフさんたちだからこそデビューしたと言っても過言ではありません。それくらい信頼を置いているスタッフさんが「いい」と言ってくれているから、大丈夫だと思います。

――自分で作詞された曲のレコーディングもされましたか?

完成はしていませんが、レコーディングは進んでおります。

――提供曲と自作曲のレコーディングでは込める思いも違った?

そうですね。共感というよりは「そのまま」という感じかな。自分で詞を作っているときのストーリーが明確にあるので、そこに気持ちをおとすことができました。……よく考えると、自分で作詞した曲を歌ったんですよね。いま質問されて実感しました。

――作詞した曲を歌うことは、自分しか味わえないある種の特権だと思います。

そうかもしれないですね! 今、じわーっと責任を感じてきました。もちろん、覚悟をもって作詞をやりますと言いましたけど、改めて考えてみると、素晴らしい作詞をしてくださっている方々がいるなかに自分もいるんですよね。あれ、これ……どんどんハードルがあがってる?

――かもしれません(笑)。

ですよね(笑)。でも、スタッフさんが「ここがよかった」という感想を言ってくれるんですよ! 僕もそれにノセられています。

――早く色々な人からの感想も欲しい?

欲しいです。早く届けたいですね。

●鈴村さんのように表現できたら

――今後目指していきたいアーティスト像は?

今はまだアルバムを作ることしか見えていない、というのが正直なところです。こうなりたいとか、こういうのをやりたいというのは、まだぼやーっとしているんですよね。とにかく、ミニアルバムに収録される一曲一曲に気持ちを込めて歌いたいと思います。ただ、自宅で過ごす時間が増えたなかで、色々なアーティストの方のライブDVDを観て刺激を受けたんですよ。特に印象的だったのが、鈴村健一さんの「満天LIVE」と「WARAUTA」。音楽を楽しそうに表現して、ステージ上を楽しく駆け巡っていらっしゃる姿がすごく素敵だと感じました。僕も鈴村さんのように表現できたら、と思っています。

――私も鈴村さんのパフォーマンスを拝見したことがあります。本当に、お客さんも巻き込んで楽しんでいるというのが印象的でした。

楽しいとかポジティブな感情っていい意味で伝染していくと思うので、僕もそうでありたいなと思っています。

――西山さんがライブを開催するときは、どういうことがやりたいですか?

どうだろうなぁ。僕がライブをやるとなったときは、もしかしたら歌だけじゃないかも。踊るだけの曲があってもいいし、トークショーみたいなものを歌の間に入れてもいいな。歌だけじゃない何かを一緒にできれば、面白そうだなと思っています。

――ライブというよりも、エンターテインメントのイベントになる。

そうですね! そういうのをやっていきたいです。それ、いいですね。そのまんま書いておいてください(笑)。「エンターテインメントをやっていきたい」です!

――西山さんが展開されるエンターテインメント、とても楽しみです! 最後に、今後アーティストとして活動をしていくなかでの目標を教えてください。

アーティストデビューするとなったとき、「よかったね」「おめでとう」という言葉をたくさんいただきました。喜んでくださっている方々に、さらに楽しいものを提供して、嬉しい気持ちをいっぱい共感できたらいいなと思っています。まだざっくりとしていて申し訳ないですが、観ていたら面白いとか、ここに来たらポジティブになれるといった場所でありたいですね。

●西山宏太朗 デビューミニアルバム『CITY』

発売日:10月7日
初回生産限定盤(CD+Blu-ray Disc)
価格:3,500円(税抜)
通常盤
価格:2,200円(税抜)
・CD
リード曲「真昼どきのステラ」ほか5曲、全6曲収録
Blu-ray Disc
リード曲「真昼どきのステラ」のMV+メイキング映像などを収録予定

  • 初回盤

  • 通常盤