フジテレビ系情報番組『めざましテレビ』(毎週月~金曜5:25~)の公式YouTubeチャンネルが好調だ。4月に立ち上げると、出演者への「100の質問」や「地雷メイク」に挑戦するものなど、再生回数が次々に数十万に達し、お天気担当の阿部華也子キャスターの動画は1カ月で100万回再生を突破(7月18日現在で約113万回)。“素”が見える内容が好感を得ている。


■撮影は「心がゆったり」「リラックス」

阿部華也子キャスターと永島優美アナの「100の質問」動画サムネイル (C)フジテレビ

阿部華也子キャスターと永島優美アナの「100の質問」動画サムネイル (C)フジテレビ

阿部キャスターは、100万再生突破に「とても驚いています!! ありがとうございます」と感激の様子。普段の放送では「情報番組なので、いつもは情報を正確にお届けしようと、気合が入っているというか、いい意味で緊張した状態なんです」といい、「なかなか“ありのまま”の状態をお見せすることはないなと思うので、YouTubeの撮影のときはそう言った意味で、ものすごく心がゆったりとした状態です!(笑)」と心境を明かす。

また、他の出演者の動画を見て、「わりとみんな、普段通りだなぁと思います。“素”ってやつですね!」と印象を語りながら、今後について、「なんだか元気が出る!というような動画を、スタッフと共に作っていきたいと思っているので、ご家族やご友人とたくさん笑いながら楽しんでいただければ幸いです! 引き続き、めざましテレビと、公式YouTubeをよろしくお願いします!」と呼びかけた。

こちらも、「100の質問」動画が80万再生を突破しているメインキャスターの永島優美アナウンサーは「撮影も小規模なのでとてもリラックスして撮影に臨めています。流行りに挑戦したり得意分野を披露したり、自分の好きなことを好きなだけ語ることができるので、つい熱くなってしまいがちです(笑)」とのこと。

その上で、「全員YouTube初心者ながら、自分たちの個性を存分に発揮して頑張っていきますので、ここでしか見られない私たちの素をぜひ楽しんでいただけるとうれしいです!」とアピールしている。

■どうやったらバズるのかを常に意識

『めざましテレビ』高橋龍平チーフプロデューサー

このYouTubeチャンネルの狙いについて、高橋龍平チーフプロデューサーは「まずは出演者のキャラクターを知ってほしい、そして浸透させたいという思いから、YouTubeチャンネルを立ち上げました」と説明。コロナ禍で有名人を含めYouTubeチャンネルが一気に増加する中で、「どうやったらバズるのか、常に意識しながら作っています」(高橋CP、以下同)という。

30代前半の局員スタッフを中心に番組内で撮影・編集を手がけ、カットの長さやテンポ、効果音の入れ方、タイトルやサムネイル画像など、大ヒットYouTuberの動画をマーケティング。

テレビ局の運営するYouTubeチャンネルは、コメント不可のものも多いが、「スタッフと相談の上、ここは開放しないと絶対バズらないと思っているので、ネガティブなコメントも含めて話題になることが大切だと考えているんです」と話す。実際に書き込まれているコメントは、好感を持つ内容がほとんどを占める。

ゴールデンウイーク中には、永島アナ、阿部キャスターに、久慈暁子アナ、井上清華アナの4人で「オンライン女子会」を開催した模様を配信。コロナ禍ならではの企画だが、「タイミングが大切なので、思いついたらすぐやるという精神で、『こんなの流行っているのでやりませんか?』と提案があれば『いいじゃん!』と決めちゃいますね」とスピード感も重視している。

現在アップされているのは、ほとんどが女性出演者のもの。中には軽部真一アナや生田竜聖アナの動画も上がっているが、再生回数は比較的少ない。「数字が出ちゃうんでシビアですよね(笑)。現状では視聴者の8割以上が男性なんです。女性にも見てほしいので、メイク動画やヘアアレンジ動画なども増やしていきます」と、今後も工夫を凝らして運営していく考えだ。