小田急電鉄は14日、令和元年東日本台風の被害で一部区間の運転を見合わせていた箱根登山電車(箱根湯本~強羅間)の運転再開を記念し、おもに小田原~箱根湯本間で活躍する赤い1000形を8月1~31日の期間、小田急線全線で特別に運行すると発表した。

  • 小田急電鉄の赤い1000形車両

この企画は、箱根登山電車の運転再開を沿線の人々に知ってもらう試みとして実施される。新宿側に赤い1000形4両編成、小田原側にシルバーの通勤車両1000形6両編成を連結した10両編成で、小田原線・江ノ島線・多摩線の全線を走行する。

赤い1000形の車内では、箱根の美しい風景写真を掲出するとともに、2次元バーコードを読み取ることで、箱根の四季折々の風景を動画で楽しむ取組みも。通常は小田原駅・箱根湯本駅の停車中に流している、箱根ゴールデンコース60周年を記念して制作されたオリジナルテーマ曲「HAKONECTION(ハコネクション)」の車内BGMを日中の新宿駅停車中や走行中にも放送する。

赤い1000形の赤色は箱根登山鉄道の1000形・2000形と同色であり、2009年3月以降、おもに小田原~箱根湯本間に乗り入れる車両として運行されている。赤い1000形を都内や江ノ島線、多摩線で定期運行するのは初めてだという。