JR東日本は横須賀線・総武快速線用の車両としてE235系を新造・投入する。神奈川県内の東海道本線では、4両編成のE235系による試運転が行われていた。

  • 7月に入り、「横須賀色」をまとった4両編成のE235系による試運転が行われた

横須賀線・総武快速線用のE235系は、2018年9月の時点で11両編成を51編成、4両編成を46編成、合計745両を新造し、2020年度から順次落成予定とされていた。この日は「横須賀色」(青色・クリーム色)をまとった4両編成のE235系が東海道貨物線を走り、駅間の線路上で停止し、再び走り出す場面や、「湘南色」(オレンジ色・緑色)をまとった東海道線の電車と並んで走る場面も見られた。

試運転を行った4両編成は普通車のみの付属編成だが、基本編成となる11両編成にはグリーン車が2両連結され、各座席にコンセントを整備し、無料Wi-Fiサービスも提供するという。普通車はロングシートとし、E217系より座席幅を10mm拡大。各車両にフリースペースを設置し、普通車のトイレはすべて車いす対応大型洋式トイレに。山手線のE235系と同様、ドア上部や荷棚の上部などにデジタルサイネージを設置する。

  • 東海道貨物線を走る4両編成のE235系。東海道線の電車と並んで走る場面も

モニタリング技術を活用し、つねに車両や設備の状態監視を行うことで安全性・安定性の向上も実現。JR東日本では初という非常走行用電源装置を搭載し、停電等の異常時に駅間で停車しても、最寄り駅など降車避難しやすい場所まで走行可能となる。