太りやすい体質、痩せやすい体質、風邪をひきやすい体質……などとよく言いますが、「体質」とは、一般的には「生まれながらに持っている、または生活習慣から起こる体の性質」のことです。お金を順調に貯めている人の中には、「貯蓄体質」とでもいえるような、もともと持っている性質のおかげでムリなく、ムラなく貯めている人もいます。

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でも、最初から貯めるのが得意だったという人ばかりでは、もちろんありません。なかには貯蓄とは無縁な「浪費体質」だった人もいます。そんな人たちが、「貯蓄体質」に体質改善できたポイントとは?

その1:今までで、いちばん少なかった給料でやりくりする

転職して給料が増減したり、残業代の有無で給料が変動したりする場合は、いちばん少なかった給料を基準として1カ月をやりくりします。給料が増えたからといって、その分家計のやりくりを緩めないことが大事。増えた分を貯蓄にまわすことで、貯蓄スピードが加速します。給料が増えた分、出費を膨らませると、ゆるゆるのムダ使い体質になります。

その2:「今」だけを生きない! 将来の目標をもつ

以前、知り合いの貯め下手さんがこう言いました。「今の生活に別に困っていないのに、どうして貯蓄しなくちゃいけないの?」と。この発言にあるように、貯め下手さんに共通しているのが、「今」しか見ていないこと。言い換えると、先々のことを考えると不安になるので、「まあ、なんとかなる」と見ないようにしているとも言えます。

将来の目標をもち、それを実現するには、いつまでに、いくら貯めるか必要があるのか、具体的な数値目標を設定しましょう。目標があると、自然と貯める達成感が体験できます。

その3:満足度の高いお金の使い方をする

貯蓄体質になるというのは、ケチになることではありません。しっかり貯めて、賢く使うということです。せっかく貯めたお金は「なんとなく」使うのではなく、満足度の高い使い方をすることが大切。締りの悪い水道の栓のように、チョロチョロと垂れ流すようにお金を使っては、もったいないことになります。

使った金額が大きいからといって、必ずしも満足度が高いというわけではありませんし、反対に、使ったお金は少額でも満足度が高いこともあります。自分はどういうことに、どういうタイミングでお金を使うと満足度が高いのかを知ることが大事です。

その4:人と自分を比べない

貯め上手さんはよく「自分基準」という言葉を口にします。「〇〇さんが持っているから」という「他者基準」ではなく、「自分の場合はどうか」が判断基準になります。みんなが持っていても、自分は本当に欲しいか? 自分には必要か?で、買うか、買わないかを決めます。「人は人、自分は自分」と思うと、むやみに人のことが気になって気持ちがザワザワしたり、見栄のためにお金を使ったりすることがなくなります。

その5:最初から完全自炊がムリならご飯だけでも炊く

最後にとても現実的で、やろうと思えばすぐできることを。貯め上手さんは、圧倒的に自炊派です。外食エンゲル係数が高い家計で、お金が貯まっているケースはまれです。

とはいうものの、貯め上手さん=料理上手さんというわけでもありません。料理が苦手な人も多くいます。それでも外食エンゲル係数を低く抑えられるのは、ご飯を炊くから。最初から毎日自炊するのがムリなら、せめてご飯だけは炊きましょう。おかずはスーパーの総菜を買ってもOK。それでも外食するよりは、かなりの節約に。ご飯を炊くことから自炊生活をスタートさせましょう。

まとめ

これまで、お金がなかなか貯まらなかった人は、残念ながら"生まれながら"の貯蓄体質とは言えないようです。でも体質は生活習慣によっても形成されます。貯め上手さんが実践している生活習慣を真似することで、貯蓄体質への体質改善を目指してみてはいかがでしょうか?

村越克子(むらこしかつこ)

フリーランスライター。学習院大学文学部心理学科卒業。編集会社を経て、フリーに。主婦を読者対象とした生活情報誌を中心に執筆。家計のやりくりに奮闘する全国の主婦を取材し、節約に関する記事を数多く手がける。執筆協力に『綱渡り生活から抜けられない人のための絶対! 貯める方法』永岡書店