FNN(フジニュースネットワーク)と産経新聞の世論調査で、不正入力が行われていることが判明した。19日、フジテレビ系ニュース番組『Live News days』(毎週月~金曜11:30~)で明らかにし、謝罪した。

フジテレビ本社=東京・台場

FNNと産経新聞は「政治」をテーマにほぼ毎月世論調査(無作為抽出の固定電話と携帯電話に全国18歳以上の男女約1,000人)を実施。昨年5月から株式会社アダムスコミュニケーションに業務を委託し、アダムス社はその半分を日本テレネット株式会社に再委託していた。

だが、日本テレネット社で、実際には電話をしていないにもかかわらず、「電話をした」として架空のアンケート結果を一部で入力していることが判明。14回の調査のすべてのサンプル数のうち、約17%分にのぼる。

不正入力を行ったコールセンター勤務の社員は、フジテレビの聞き取り調査に対して「利益を増やしたかった」「オペレーターの人集めが難しかった」と説明しているという。

『Live News days』で、島田彩夏アナウンサーは「今回の事態を重大なものと認識し、誤ったデータが入った調査をお伝えしてきたことをお詫びいたします」と謝罪。また、「委託先の選定やデータの確認方法などについてさらに検証し、しかるべき処置を行ってまいります」とした上で、「世論調査は確実な調査方法が確認できるまで休止し、問題の期間に行われた調査結果とそれに関する放送は取り消します」と説明した。