今はまさに、夏のボーナス支給のシーズン。本来であれば夏ならではのレジャーや娯楽など、楽しい計画に心躍らせている人も多いはずだ。しかし、今年は折からの新型コロナウイルス事態により行動が制限され、思う通りの移動もままならない、という現状となっている。

そしてなによりも、旅行業や飲食業をはじめとして日本経済全体が厳しい環境に置かれており、果たして自分の会社はちゃんとボーナスが支給されるのだろうか、と不安に思う人もいるかもしれない。今回はマイナビニュース会員804人にアンケートを実施し、「今年の夏のボーナスを何に使う予定か」を聞いた。

  • 新型コロナの影響は? 800人に聞いた「夏のボーナスの使い道」

Q.あなたの会社にボーナス制度はありますか?

「はい」(89.3%)
「いいえ」(10.7%)

Q.今年の夏のボーナスは支給される予定ですか?

「はい」(80.9%)
「いいえ」(3.9%)
「わからない」(15.2%)

Q.今年の夏のボーナスは昨年と比べて増える予定ですか?減る予定ですか?

「増える予定」(6.5%)
「減る予定」(26.7%)
「変わらない予定」(66.9%)

Q.今年の夏のボーナスは何に使う予定ですか?(複数選択可)

  • 今年の夏のボーナス、何に使う予定?

1位「現在のところは未定」(38.6%)
2位「預貯金」(37.3%)
3位「生活費の補填」(23.2%)
4位「趣味・娯楽費」(15.5%)
5位「レジャー費」(14.8%)
6位「税金の支払い」(11.2%)
7位「金融商品の購入(投資・資産運用など)」(10.8%)
8位「ローンや借金の返済」(10.5%)
9位「外食費」(9.6%)
10位「衣料品・装飾品の購入」(8.6%)
11位「教育費」(7.6%)
11位「日用品費」(7.6%)
13位「車両・バイク関連費」(5.5%)
14位「美容費」(3.8%)
15位「医療費」(3.6%)
16位「習い事・自己啓発費」(2.8%)
17位「その他」(0.7%)

Q.今年夏のボーナスの使い道内容を具体的に教えてください

■「預貯金」

・「未来に何があるかわからないため、その時のために貯金」(40歳男性/通信関連/営業関連)
・「定年も近づいてきたので、老後の蓄えとしてできるだけ貯蓄に回したい」(58歳男性/教育/公共サービス関連)
・「新型コロナ感染症の影響下で今後も収入が減っていくことが予想されているので、会社が存続しているうちは出来るだけ貯金しておきたい」(44歳男性/その他/技能工・運輸・設備関連)

■「生活費の補填」

・「小分けして、毎月の生活費に使う」(34歳女性/建設・土木/事務・企画・経営関連)
・「コロナの影響もあり仕事の時間が減った分、給料も少なくなるので、今後の生活費に充てる」(44歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「生活費でほぼ消えて、残ったら預金しますが、社員の間で『減る』との話があるので残らないと思います」(46歳女性/サービス/事務・企画・経営関連)

■「趣味・娯楽費」

・「音楽や映画などの娯楽に充てる」(42歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「油絵の画材の購入」(60歳男性/フードビジネス/IT関連技術職)
・「趣味のアイドル関連に使って、残りは貯金する」(30歳男性/エステティック・美容・理容/販売・サービス関連)

■「レジャー費」

・「家族で、国内の避暑地でキャンプ・山登りなどの野外活動に重点的に使いたい」(61歳男性/その他/技能工・運輸・設備関連)
・「コロナの影響で長い自粛生活が続いたので、温泉旅行に行き、思いっきり楽しんでリフレッシュしたいと考えています」(56歳男性/その他金融/営業関連)
・「"withコロナ"を実施しながら、観光業の方々に少しでもお金を流通できればと思います。とりあえず日帰りで地元に還元したい」(48歳男性/旅行・観光/販売・サービス関連)

■「税金の支払い」

・「車検代等の税金を払って、余れば少しの費用をレジャーに回す」(43歳男性/サービス/その他技術職)
・「車検費用、自動車税、固定資産税、旅行など」(57歳男性/その他電気・電子関連/事務・企画・経営関連)
・「今年はコロナの影響もあり、支給額は減ります。使い道は住宅ローンや税金、車検、保険など、絶対に必要なもので使用し、レジャーなどにはまわす余裕はないかもしれません」(46歳男性/精密機器/その他技術職)

■「その他」

・「金融商品の購入(投資・資産運用など): 投資に充てる予定で、米国ETFの購入を考えています」(46歳男性/建設・土木/その他・専業主婦等)
・「ローンや借金の返済: もっとも大きな使い道はローンの返済。定年まであと3年で、老後にローンを持っていきたくはないので、ボーナスと退職金で何とか完済したいと考えているところ」(57歳男性/生命保険・損害保険/営業関連)
・「外食費: 外食が出来ていなかったので、地域貢献の意味も込めて家族で外食に行きたい」(33歳女性/建設・土木/事務・企画・経営関連)
・「衣料品・装飾品の購入: 洋服や外食など楽しいことに使いたい」(38歳女性/サービス/事務・企画・経営関連)
・「教育費: 主に子どもの教育費として使用の予定。コロナ対策により通信講座をメインとするため、ネット環境を見直す予定」(45歳女性/広告・出版・印刷/事務・企画・経営関連)
・「日用品費: 白物家電のエアコン、洗濯機、冷蔵庫の買い替えを予定しています」(52歳女性/その他電気・電子関連/事務・企画・経営関連)

Q.その使い道に決めた、理由を教えてください

■「預貯金」

・「給料が減額され生活費が苦しくなってきたので、先々のことを考えて必要経費を差し引いた金額は蓄えに回したいと思います」(52歳男性/その他/技能工・運輸・設備関連)
・「年金が当てにならなくなってきたので、自助努力で経済的な資力を高めておきたい」(58歳男性/教育/公共サービス関連)
・「ただでさえ収益が落ちていて、ワクチンが見通せない状態なのに安心しろという方が無理」(52歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「人間はウイルスにいかに弱いかわかったから、貯金は大事だと痛感した」(38歳女性/サービス/その他・専業主婦等)

■「生活費の補填」

・「生活が苦しく、ボーナスから補填するしか対応しようがない」(51歳男性/サービス/IT関連技術職)
・「生活費がけっこうかかるので、ほぼ消えます」(46歳女性/サービス/事務・企画・経営関連)
・「生活費のマイナス分をボーナスで補填しないといけないから」(60歳男性/銀行/営業関連)

■「趣味・娯楽費」

・「油絵を描くのが趣味で、高級画材を買いたかった」(60歳男性/フードビジネス/IT関連技術職)
・「旅行に行けるような状況ではないので、家で出来る趣味にお金を少しかけて、気分的にリラックスできるよう生活しながら楽しもうと思っている」(61歳女性/医療用機器・医療関連/専門サービス関連)
・「ゴルフしか趣味がない」(61歳男性/建設・土木/建築・土木関連技術職)

■「レジャー費」

・「コロナでゴールデンウイークの当該旅行をキャンセルせざるを得なかったので」(59歳男性/その他金融/営業関連)
・「海にドライブデートする予定があるため」(38歳男性/物流・倉庫/技能工・運輸・設備関連)
・「コロナの影響で長い自粛生活が続いたので、温泉旅行に行って、思いっきり楽しんでリフレッシュしたいと考えています」(56歳男性/その他金融/営業関連)

■「税金の支払い」

・「毎月の給料が減っているので」(42歳男性/繊維・アパレル/営業関連)
・「毎月の生活費が赤字なので」(56歳男性/ガラス・化学・石油/その他技術職)
・「必ず支払わねばならない税金、車検費用を優先。残ったお金で旅行してリフレッシュ」(57歳男性/その他電気・電子関連/事務・企画・経営関連)

■「その他」

・「金融商品の購入(投資・資産運用など): 老後資産を構築するため」(46歳男性/建設・土木/その他・専業主婦等)
・「ローンや借金の返済: 必要不可欠のローンの返済に充てる。当たり前」(49歳男性/建設・土木/建築・土木関連技術職)
・「外食費: 昨今、なかなか外食出来ないので」(55歳男性/百貨店/販売・サービス関連)
・「衣料品・装飾品の購入: 人生を楽しむ余裕が少し出てきた」(61歳男性/その他/技能工・運輸・設備関連)
・「教育費: 受験のための夏期講習等に、かなりのお金がかかります」(37歳女性/教育/専門サービス関連)
・「日用品費: 年数の古いものを使うのは、危険な気がして」(38歳男性/化粧品・医薬品/営業関連)

■総評

調査の結果、ボーナス制度がある会社に勤めている人は全体の89.3%と、ほぼ9割近い数字となった。その中で、今年の夏のボーナスが支給される予定の人は80.9%。支給予定がない人は3.9%にとどまり、「わからない」と回答した人も15.2%いた。

続けて、昨年と比べて今年の夏のボーナスが増える予定か、あるいは減る予定かを聞いたところ、「増える予定」が6.5%、「減る予定」は26.7%、「変わらない予定」は66.9%。減る人が3割弱いるものの、約3分の2は変わらないと回答している。

今年の夏のボーナスを何に使う予定かという問いに対しては(複数選択可)、「現在のところは未定」が38.6%を集めトップに。以下、2位「預貯金」(37.3%)、3位「生活費の補填」(23.2%)、4位「趣味・娯楽費」(15.5%)、5位「レジャー費」(14.8%)、6位「税金の支払い」(11.2%)と続いた。

それぞれの使い道を選んだ理由を訊ねると、「預貯金」「生活費の補填」「税金の支払い」などに関しては、やはり今回のコロナ禍にあって現状の生活が困窮していたり、あるいは将来に大きな不安や心配を抱いていて、それらへの備えとして使い道を選んでいることがわかる。6位「税金の支払い」(11.2%)や7位「金融商品の購入(投資・資産運用など)」(10.8%)、8位「ローンや借金の返済」(10.5%)などもこれと同じ考え方だ。

1位の「現在のところは未定」でも"余裕があるので未定"と言うよりは、「有効的な使い方を模索中」(52歳男性/医療用機器・医療関連/専門サービス関連)、「家計に入るため、わからない」(43歳男性/電力・ガス・エネルギー/営業関連)、「いつも決めていない。普段の給料とボーナスで区別しないし、ボーナス関係なく、必要なものに必要な時にお金を使う」(35歳女性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)など、「今は使い道が確定していないものの、いずれはしかるべきところへ出費する」ということのようだ。

一方、「趣味・娯楽費」や「レジャー費」、あるいは9位「外食費」(9.6%)、10位「衣料品・装飾品の購入」(8.6%)などでは、外出自粛などで行動の制約を強いられた反動で、緊急事態宣言の解除後には心身ともにリフレッシュしたいと言う声が目立つ。特にレジャーでは当面海外旅行は難しそうなので、せめて家族で国内旅行をという人が多くいた。

みずほ総合研究所がこのほど公表した「2020年夏季ボーナス予測」によれば、2020年夏の民間企業の一人当たりボーナスは前年比マイナス9.2%と、リーマンショック後以来の大幅な減少を見込んでいる。新型コロナウイルス感染拡大による企業収益・雇用環境の急速な悪化を受け、2020年冬はさらに落ち込むと予測している。

今回の調査でも、今夏のボーナス支給額は昨年と比べ「変わらない」とした人が3分の2いるものの、この先の日本経済の行方や個々の生活に関しては大いに不安を持っている、という実態がうかがえる。ボーナスの使い道についても、生活防衛を主体に考えている人が多い。

未だ終息への道筋が見えにくい今回のコロナ事態。メディアでは"ウイズコロナ"や"アフターコロナ"など、コロナとの共存を提言する声も見受けられる。私たちの暮らしも否応なく、経済面も含めた新しいライフスタイルを模索すべき時代が迫っているのかもしれない。

調査時期: 2020年6月2日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 804人
調査方法: インターネットログイン式アンケート

※写真と本文は関係ありません