JR東日本は9日、サービス内容を一新した新生「えきねっと」をリリースすると発表した。「JRE POINT」との連携で新たなサービスを提供し、「大人の休日倶楽部」など割引きっぷの予約・購入にも対応。支払い方法も拡充し、利便性を高める。

  • 「えきねっと」できっぷを購入すると、「JRE POINT」がたまる

インターネットJR券申込サービス「えきねっと」は、インターネットを利用してJR券(乗車券・特急券等)の予約・購入を行うための年会費無料の個人向け会員サービスをはじめ、法人向けサービス「ビジネスえきねっと」、訪日外国人旅行者向けサービス「JR-EAST Train Reservation」がある。

新型コロナウイルス感染症の感染予防対策として、ソーシャルディスタンスの確保が求められる中、「えきねっと」での予約時にシートマップ(指定席の座席位置選択)機能を活用することにより、予約済の座席を確認し、希望の座席の予約が可能(一部列車を除く)。「新幹線eチケットサービス」「えきねっとチケットレスサービス」では、きっぷを受け取ることなくチケットレスで列車を利用できる。

今回の発表によれば、「えきねっと」できっぷを購入すると「JRE POINT」がたまり、たまった「JRE POINT」をJR東日本の新幹線・特急列車に乗車できる「特典チケット」に交換できるようになるほか、JR東日本の新幹線の座席のアップグレードにも利用できるようになるとのこと。

  • 「新幹線eチケットサービス」の対象商品が増える

「新幹線eチケットサービス」の対象商品も増え、大人の休日倶楽部割引、株主優待割引、往復割引を適用した予約・購入が可能となる。「新幹線eチケットサービス」以外の申込みでも、大人の休日倶楽部割引、株主優待割引を適用した予約が可能となり、受け取り時の手続きが不要となる。

支払い方法においては、これまでのクレジットカードによる支払い方法に加え、コンビニエンスストアや金融機関(ATM・ネットバンキング)での支払いも可能となる。一方、決済のタイミングは、きっぷの受け取り時から予約時に変更される。きっぷの受け取りに関して、スマートフォン等の画面に表示されるQRコードにより、指定席券売機できっぷの発券・受取りができるようになる。

法人向けのJR券申込サービス「ビジネスえきねっと」でも「新幹線eチケットサービス」「えきねっとチケットレスサービス」を提供するほか、えきねっと限定割引きっぷ(「えきねっとトクだ値」)の取扱いや、QRコードによるきっぷの受け取りを開始する。

新生「えきねっと」のリリース時期は2021年夏頃を予定し、サービス開始日は決まり次第、告知される。訪日外国人向け「JR-EAST Train Reservation」サービスも同時期のリニューアルを予定している。