フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)では、ダウン症の息子と家族に密着した『生まれてくれて ありがとう ~ピュアにダンス 待寺家の17年~』を、7日に放送する。

  • 待寺優さん(左)と母親=フジテレビ提供

ダウン症のある息子と生きてきた待寺家。番組が出会ったとき、息子・優さんは13歳だった。以来、彼の成長を共に喜び、悩み、涙してきたが、今年、優さんは30歳を迎えた。

年をとった両親は、この先自分たちがいなくなった後、優さんが1人で幸せに生きていけるのか、“自立への道”を探して葛藤する。

生まれてダウン症と分かったとき、両親は「暗黒の世界に突き落とされた」という。当時は情報もサポート体制も少なく、周囲の偏見も強かった。どう育てたら良いのか…と、暗中模索しながら必死に育ててきた。

そんな中、優さんは自分の運命を大きく変える「ダンス」に出会う。ダンスグループに入って才能を認められ、“ダウン症のダンサー”として注目されるようになったのだ。ダンスは両親にとっても“光”。母は、息子を全力で支え続けた。

しかし、注目されることで、優さんは自分がダウン症であることを突きつけられ、葛藤してしまう。夫婦の間にも、サポートの考えの違いで対立が生まれたことがあった。

そして今、年齢的にダンスグループの中心を外れ、福祉作業所に通う日常を送っていた優さんに、ダンス活動の集大成とも言える夢のような話が舞い込む。再びダンスに打ち込む優さんだが、そこには非情な運命が待っていた…。

30歳の誕生日、驚きの言葉を両親に伝える優さん。待寺家の17年の軌跡、そして波乱に満ちたこの1年、優さんと共に前を向いて進んできた家族の記録を、女優・宮崎あおいのナレーションで追っていく。

  • 優さんの誕生日の様子=同

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