『全裸監督』(Netflix)のヒロイン役で注目を集めた女優の森田望智が、フジテレビの動画配信サービス・FODのドラマ『あの子が生まれる…』 (7月18日配信スタート)でドラマ初主演を務めることが9日、明らかになった。

  • 森田望智=フジテレビ提供

このドラマは、『リング』『らせん』の原作者である鈴木光司氏が書き下ろした新作ホラー作品。郊外のとある病院“新生病院”が舞台で、かつては由緒ある病院として人々から愛されていたが、あることをきっかけに歯車が次第に崩れ始め、次々と明らかになる病院の闇…地位や名誉、欲望と嫉妬、そして復しゅうが描かれる。

森田が演じるのは、新生病院の看護師・今泉菜央。さらに、謎の女・英子役で小倉優香、菜央の彼氏・汐月勇馬役で松本大志、新生病院の2代目院長・河本潤一郎で羽場裕一が共演。

ほかにも、潤一郎の妻で麻酔科医である河本和代役で山下容莉枝、潤一郎の娘・河本美恵役で芦名星、美恵の夫・河本秀明役で市川九團次、そして鈴木光司作品には欠かせない女優のおぞねせいこ、演技派の大ベテラン女優の赤座美代子といった個性派俳優陣が脇を固める。

森田、鈴木氏、企画・プロデュースの清水一幸氏のコメントは以下のとおり。

■森田望智
初めてのドラマ主演ということで、驚きと不安と同時に、これから始まるんだという期待で胸がドキドキしました。
そして、私が小さい頃トラウマになるほど恐怖を覚えた作品たち。その作品を生み出している鈴木光司さんが脚本だと知り、良い意味で背筋がゾッとしました。このドラマはずばりビジュアル系リアルホラー。照明がカッコよかったり、どこかファンタジー要素もありながら、とても自然でリアルな作品です。
撮影では力強い共演者の皆さんが、どこかがおかしい個性的なキャラクターを演じてくださっていて、私は見ているだけで刺激的な毎日でした。その皆さんの流れに身を委ねているような、ふわっとした日々は心地よく、けれど起る出来事は毎度戦慄なので、とても不思議な撮影体験でした。
菜央の視点を通して、目まぐるしく起こっていくその出来事たちを一緒に体験して、一緒に怖がって頂けたらうれしいです。

■原作:鈴木光司氏
『リング』『らせん』『ループ』の三部作は、1970年代に姿を消した恐るべき天然痘ウイルスが、貞子の怨念と神秘の力を得て、“呪いのビデオテープ”となって甦り、その後、突然変異を起こして“リング・ウイルス”“転移性ヒトガンウイルス”となって世界に蔓延するも、主人公の犠牲的行為によってウイルス発生のメカズムを突き止め、パンデミックが収束へと導かれる物語である。
小説を読むことによって、意識に変革が起こり、読者は目に見えない因子をしょい込んでしまったような感覚を覚えるだろう。
対岸の火事でない、読者巻き込み型の恐怖を描いたつもりである。
今回のドラマ『あの子が生まれる…』にも、映像という媒体を介して同じトリックを仕込んでおいた。
原作・脚本担当としては、より多くの人に見てもらいたいのはやまやまだが、そうもいかない。
驚がくのラストまで付き合っていただくには、それなりの覚悟が必要であると、警告を発するにとどめておこう。

■企画・プロデュース:清水一幸氏
約20年前の1998年、ある日本公開の映画が本場ハリウッドにショックを与えました。――それが、『リング』です。
そして『リング』を皮切りに次々と発信された日本発のホラー映画群はジャパニーズホラーと呼ばれ、世界中でブームの嵐を巻き越しました。今もなお、映画のみならず配信作品としてもジャパニーズホラーには多くのファンがいます。
今回、その『リング』や『らせん』といった大ヒット作品の原作者である鈴木光司さんに、新たなオリジナル作品として、この『あの子が生まれる…』を書いていただきました。出来上がった作品は、ホラーの新たな境地を開いたと思います。
そして主演は今乗りに乗っている女優・森田望智さんにお願いしました。森田さんがじわじわと追い詰められていく姿に、私自身も恐怖を感じています。鈴木光司ワールドにおける、森田さんの迫真の演技を楽しみにしていてください!

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