俳優の船越英一郎が、テレビ朝日系スペシャルドラマ『家裁の人』(近日放送)に主演することが20日、明らかになった。

船越英一郎=テレビ朝日提供

このドラマは、小学館『ビッグコミックオリジナル』で87年から96年まで約9年間にわたって連載された同名コミック(作・毛利甚八、画・魚戸おさむ)が原作。船越は、前崎家庭裁判所の判事・桑田義雄を演じる。

桑田は“家事審判”で、関係のこじれてしまった家族や夫婦に“かつての自分たちを思い出すことの大切さ”を語り、“少年審判”ではただ断罪するのではなく、“どうすれば少年が立ち直るのか”を真摯(しんし)に考え、彼らを見守り、育てようとする。

連載当初から原作の大ファンだったという船越は「お話をいただいたときは、本当にうれしかった!」と喜びをさく裂させ、「いつかこの作品をやりたい…。そんなかすかな思いが自分の中に“種”のようにずっとあったのですが、今回、その種をようやく芽吹かせてもらった気がします」と念願の作品に主演できたことへの感謝を語る。

また、「本作は見ていただいた方々の心の中に“やさしさ”という種を植えるような、ヒューマンサスペンス。暗いニュースが多い今だからこそ、人間の原風景みたいなものをじんわりと感じていただけるドラマになれば…」と今、復活させる意義を強調。

自身の主演ミステリーシリーズ『火災調査官』と引っかけて、「字は違いますが、“カサイ”という呼び方は一緒なので、深いご縁を感じざるを得ないです(笑)」と不思議なつながりをアピールしながら、「『火災調査官』では灰の中から真実を見つけてきましたが、この作品では人間の奥に潜む真実を見つけ、その心に“善”という名の種を植え、育てていきます! ぜひ多くのみなさんにご覧いただきたいです」と呼びかけた。

ほかにも、足立梨花、堀井新太、山中崇、佐藤仁美、森下能幸、角野卓造らが、家庭裁判所のメンバーとして登場。望月歩が、殺人事件の容疑者となった少年を繊細に演じる。さらに、新山千春、西岡德馬らベテラン勢も脇を固める。