ジャニーズ事務所は17日、新型コロナウイルス感染拡大に対する支援活動を行うと発表した。まずは、医療従事者の支援として、現在、医療機関で不足している医療用マスクや防護服を調達し、必要な医療機関に届ける。

これは、ジャニーズグループの社会貢献・支援活動「Smile Up! Project」の一環。提供医療支援物資は、4月末に防護服(隔離服)を3万3,000枚、4月末より順次医療用マスク/抗菌マスクを30万枚/20万枚(計50万枚)とのこと。

なお、「Smile Up! Project」として動画等を公開しているYouTube、Twitter、Instagramに加え、ジャニーズネット(ジャニーズファミリークラブ会員サイト含む)において、新たに有料の映像配信サービスを準備。一定期間内の収益について、「Smile Up! Project」を通じて、医療物資の購入費用に充てる。

ジャニーズ事務所は「弊社の所属タレント、社員のみならず、日頃よりご声援をいただいておりますファンの皆さまのお力をおかりして、一丸となってこのコロナウィルス感染拡大防止につとめて参りたいと思います。ご支援、ご声援のほど宜しくお願い申し上げます」と呼びかけている。

ジャニーズ事務所のコメント全文は以下の通り。

■新型コロナウイルス感染拡大に対する支援活動のお知らせ

この度の新型コロナウイルス感染症により、お亡くなりになられた方のご冥福を心よりお祈り申し上げます。そして、感染により、闘病されている皆様に心よりお見舞い申し上げます。すべての皆様が、様々な環境の中で新型コロナウイルスと向き合いながら、日々、生活を送られていることと存じます。

このような大変厳しい状況の中、Smile Up ! Projectとして、今、自分達にできること、世の中のお役に立てることを考えておりましたところ、あるテレビ番組を通じて、改めて、医療機関の危機的状況を目の当たりにいたしました。

そのテレビ番組は、ジャニーが亡くなるまでの1カ月間、大変お世話になりました日本赤十字社医療センターの現状を伝えるものでした。日本赤十字社医療センターは早くから新型コロナウイルス感染症患者の受け入れをされております。常に満床の中、医療物資不足で4月末には医療用マスクが底をつき、医療用ガウンも同様の状態にあります。「戦う武器がない」「自分の部下や一緒に働いてくれる看護師さんに“なしでいってください”とはとても言えない」と医師が訴えている姿に胸が痛くなりました。これは日本赤十字社医療センターだけの問題ではなく、全国の医療機関が危機的な状況に陥っており、その様子が、連日、報道されております。

医療の最前線で仕事に従事し、懸命に患者様を救おうと力を尽くしてくださっている皆様が、医療物資が十分でないばかりに目の前の患者様との向き合いに加えて、院内感染の恐怖や不安とも戦わなければならない状態は肉体的、精神的な負担があまりにも大きく、危機的な状況でございます。

「守りたいものが守れなくなる」
目の前の患者様、医療従事者の皆様の心身の健康、その皆様の大切な方、そのいずれもが一度に守れなくなる状況に日を追うごとに近づいており、危機感を感じずにはいられません。

この度、Smile Up ! Projectでは深刻化している医療物資不足の一助となりますよう、不足している医療用マスクや防護服を必要な医療機関にお届けすることを決めました。また、感染拡大を抑制し、医療崩壊を防ぐために日々をどう過ごし、私達はどのように行動すべきかをジャニーズグループ一丸となって考えてまいりたいと思います。

現在、Smile Up ! Projectとして動画等を公開しておりますYouTube、Twitter、Instagramに加え、ジャニーズネット(ジャニーズファミリークラブ会員サイト含む)におきまして、新たに有料の映像配信サービスを準備いたしております。一定期間内の収益につきましては、Smile Up ! Projectを通じて、医療物資の購入費用に充てさせていただき、医療機関にお届けしてまいります。

地域医療が適切に医療を提供できることは皆様の日常生活と密接な関係がございます。そして、医療従事者の皆様にも守るべき大切なご家族、ご友人が皆様と同様にいらっしゃいます。一人一人がそのことを理解して、行動を変えることにより、危機的な状況を脱することができ、医療従事者の皆様の安全が保たれるということをご理解いただけますと幸いでございます。

皆様の温かいご支援を何卒よろしくお願い申し上げます。

2020年4月17日
ジャニーズグループ