新型コロナウイルス感染症の影響で外出自粛中のこの時期は、移動を減らし、家にいることが推奨されています。定期的な身体活動や運動を含む、野外活動への参加が抑制されているので、日常的な活動がなかなかできずにいるのではないでしょうか。身体活動の減少につながり、座る、横になってテレビを見る時間も増え、ダイエットしたい人にとっては成果が見えにくいかもしれません。コロナウイルス予防には、バランスのとれた食事も有効です。今回は、ダイエットだけでなく疲労回復にも効果的な玉ねぎレシピをご紹介しましょう。

感染症のリスクを下げるために何を食べる?

感染症の予防には、免疫系を整えるためにバランスのとれた食事が重要であるといわれています。WHOは、ビタミン、ミネラル、食物繊維、たんぱく質、抗酸化物質を取り入れるために、毎日多くの新鮮な未加工食品を食べるべきであるという推奨をしています。

新鮮な野菜や果物、豆類、ナッツ類、肉類、魚類、卵、牛乳などの動物性食品も組み合わせて、さまざまな食材を取ることや、砂糖、塩分、脂肪の多いものは避けることも勧めています。また、間食に菓子類やジュースを選ぶ代わりに、果物を利用して、ビタミン類を補うことも勧められます。

バランスの取れた食事と水を飲む

バランスよく食事を取ることだけでなく、水分の十分な摂取も感染症予防に効果的です。水は、人間にとって必要不可欠なものであり、血液中の栄養素の運搬や、体温の調整、老廃物を流すなどの役割もあります。水が飲みにくい場合は、お茶など飲みやすいものを選択してもよいのですが、果物入りのジュースや炭酸飲料などは、砂糖が多いため避けたほうがよいでしょう。

玉ねぎを食べて疲労回復!

感染していないだろうか、と心配になってしまうことが多いこの時期。知らず知らずのうちに疲労がたまっているかもしれません。疲労がたまると、免疫力や抵抗力の低下にもつながってしまいます。玉ねぎに含まれる独特の辛みや香りは、主に硫化アリルの成分で、体内でアリシンへ変化します。アリシンは、免疫力を高める働きがあり、ビタミンB1、B2の吸収力をアップさせます。ビタミンB1は糖質をエネルギーに変える作用があり、疲労回復に役立ちます。また、ビタミンB2は代謝を促進し、細胞の再生を促します。

玉ねぎを食べるだけでダイエット!?

定番野菜の玉ねぎは1年中食べられ、手軽に購入できます。玉ねぎの皮には、ケルセチンという特別保健用食品(トクホ)の成分ともなっているポリフェノールの一種が含まれています。外皮は、そのままでは食べにくいですが、可食部でも十分摂取できるといわれていますので、玉ねぎを食べることで、ダイエットにつながります。

春は特に新玉ねぎがおいしい季節です。みずみずしい新玉ねぎは日持ちがしないので、風通しのよいところに保管し、早めに食べるようにしましょう。旬の野菜を使った新玉ねぎを使った簡単レシピをご紹介します。

簡単! まるごと玉ねぎ
<材料>2人分
新玉ねぎ(小さめのもの)2個
オリーブ油       小さじ1
かつお節        1パック(約10g)
ぽん酢しょうゆ     適量**

<作り方>
1:玉ねぎは皮をむき、底の硬い部分を落とし、上部に十字の切込みを入れる。
2:1にオリーブ油をまわしかけ、ラップでふんわりと包む。電子レンジ600Wで約5分加熱し、竹串がすっと通るくらいまで加熱する。
3:2のラップをはずして皿に盛り、かつお節を半量ずつかけ、お好みでぽん酢しょうゆをかけたらできあがり。

<ポイント>
新鮮な新玉ねぎは、大きく重たいものを選ぶとおいしいといわれています。皮が首まで乾燥しているものや、首が締まって細いものがおすすめです。芽が出ているもの、軟らかいものは鮮度が落ちていますので、注意しましょう。おいしく、旬の玉ねぎをしっかり食べて、栄養を補いながら、ダイエットをしましょう。