タレントの中居正広が、11日放送のニッポン放送『中居正広 ON & ON AIR』(毎週土曜23:00~23:30)に出演。新型コロナウイルスによる肺炎で3月29日に亡くなった志村けんさんへの思いを語った。

志村けんさん

中居は「たぶんですけど、テレビを見て一番最初に大笑いしたのが『全員集合』なんです。小学校1年生くらいのときに見て、腹を抱えて笑ったのを覚えているんだよな。『カラスの勝手でしょ』がなんとも言えなかったんだろうね。なんだこれって。一番最初に笑わせてもらったのがドリフだったんじゃないかな」と回顧。「悩が、頭がよちよち歩きの時に衝撃なことを刷り込まれているので、ジャンルは違いますけど“影響を受けた”というレベルじゃない」と影響の大きさを語った。

そして、「ゲラゲラ笑ってもらえることはどっかで刷り込まれているから、僕はこんなタレントになったと思いますね」と分析。「たぶん、僕が小さい頃から勉強家でドリフも見てなくてジャニーズに入っていたら、こんなタレントになっていない。スマートなアイドルになっていたと思う。でもこうなっちゃったんですよ。ジャニーズの中で道を外れちゃっている。これは志村さんのせいなんですよ。だって小学校のときにすごく濃く入っちゃってるの。人を笑わせるっていうのが」と話した。

「『スマスマ』でコントやるときも、しっかりベースがあって、しっかりレールがあっての脱線。けっこうきっちりやっていた。それもたぶん志村さんの作り込んだ面白さみたいな。“志村流”。本も2冊、3冊ほど読ませてもらっていたので。作り込むことが当たり前。ものは違って作品に対する時間のかけ方とか、知恵を絞るとか…。ライブ考えるときに会議やってじーっとすることもあるんですよね」と、『SMAP×SMAP』のコントや、ライブなども、志村さんの影響を受けていたという。

また、志村さんがゲスト出演した昨年4月放送の『中居正広のキンスマスペシャル』(TBS)を振り返り、「収録の1、2カ月くらい前に『中居くんと2人でコントをしたい。コントできるのかな?』ということがあった」と告白。「『スマスマ』で5人でやって、僕1人だとどうだろうって自信もないし、できないのかなって。ただただ自信が見えなさ過ぎて。万が一スベったら志村さんにも申し訳ないなと。結局お断りというか、率直に自信がないとか、こんな時期なのでというのも入れてもらって…」と断ったという。

中居は「それがもう本当に…。でも、『やっとけばよかった』という後悔とは違って、あのとき判断として、僕の状態もふわふわしている感じで、心の整理がうまく歯車が合わない時期だったのかな。大好きなくせに、大好きで刷り込まれちゃってるのにね。あのときにやったら、たらればになっちゃうけど、そこで吹っ切れるものがあったのかもしれないし…。でもまあ後悔か。後悔だよね」と胸中を吐露した。

さらに、「一度だけ飲んだことがあるんですよ。たまたまなんですけど、(笑福亭)鶴瓶さんと一緒にいて、クラブかなんかで。そうしたら志村さんがいらして、一緒に飲もうよって。ずっとおしゃべりして、質問攻めにしたのを覚えているんだよな。いっぱいしゃべってくれた」と思い出を語り、「“心よりご冥福”みたいのもまだ言えない感じかな。すごく紳士な方でした。すごく紳士で好きな人でした。ご冥福はもうちょっとかけてからかなと思います」と偲んだ。