SHEはこのほど、「新型コロナによる働き方への影響調査」の結果を明らかにした。同調査は3月27日~31日、20代~50代の働く女性184名を対象にインターネットで実施したもの。

  • 新型コロナの影響で82%の女性が「副業を始めたい」 - 理由は?

    経済面への影響

経済面で目先の不安が増えたか尋ねたところ、75.1%が「非常に増えたと思う」「増えたと思う」と回答した。月々の収入の変化については、83.7%が「変わらない」と答えているものの、16.3%は「減った」と答えている。

自由回答では「担当するイベント、展覧会が軒並みキャンセルされ見通しが立たない」「派遣の時給なので、就業先に行かないとお給料が発生しない」「会社の体質の古さ(コロナでもめげずに出勤させる風潮)に不信感を抱き、今の会社のままでは自分を蝕んでいくように感じた」といった声が寄せられている。

今回の調査対象者の7割は正社員という雇用形態だった。しかし、キャリアへの価値観の変化について聞くと、「大企業に属している方が安心だと思った」(27.1%)に対して「企業に依存しない生き方を身につけたいと思った」(53.2%)という選択肢に約2倍の人々が「非常にそう思う」と回答している。

今後の中期的な生き方やキャリアを考え直したいかという問いに対しては、89.1%が「そう思う」と回答した。

  • キャリアに対する考え方の変化

副業を始めたくなったか尋ねたところ、81.5%が「非常にそう思う」「そう思う」と答えた。その理由としては「本業に加えて、不測な事態に影響を受けない仕事とで複数の収入源にしたい」「副業をするのであれば、本業がだめになった場合に影響のない分野のスキルを持っておくことが安心だと感じた」などが挙げられた。

  • 副業意向の高まり

コロナウイルスによる影響を踏まえ、キャリアアップ・スキルアップの意欲が高まったか聞くと、85.3%が「はい」と答えた。新しく興味・関心が湧いたことの1位は「自己投資の時間を増やしたい」で、「今後の中期的な生き方やキャリアに関心がある」「リモートワークをもっと利用したくなった」が続いた。

  • スキルアップ/自己投資への意識が向上