女優の三田寛子が、19日に放送されるフジテレビ系ドラマ『アライブ がん専門医のカルテ』の最終回(22:00~)に出演。同局の連続ドラマに出演するのは、90年に放送された木曜劇場『男と女 二ューヨーク恋物語II』以来、30年ぶりとなる。

  • 三田寛子(左)と佐津川愛美=フジテレビ提供

三田が演じるのは、ステージIIIの食道がん患者・橘千寿子。千寿子は抗がん剤治療の効果がみられ、手術ができる状態になったことを心(松下奈緒)から説明を受ける。しかし、「手術を遅らせてほしい」という千寿子。女手一つで育てた娘・麗奈(佐津川愛美)の結婚式に出席したいためだと理由を明かすが、「手術は早めにやったほうがいい」と心は助言する。

それでも、「離婚してから仕事一筋で迷惑ばかりかけてきたので、結婚式だけは予定通り挙げさせてやりたい」と強い意志を示す千寿子。一方、麗奈は「自分の結婚式よりも母の命が大切なので、手術は予定通りやってほしい」と心に訴えてきて…。

三田は「現場、いいですよね! 昔から収録現場が大好きなんです。当時はスタッフのほとんどが年上でしたが今回は年下の方が多いので緊張しています。他にも女性のスタッフの方が増えたな、とか変化を見つけては、うれしい反面ドキドキしています。佐津川さんにも『いま現場はどういう感じですか?』なんて、いろいろ質問してしまいました。でも30年の時間はあっという間です。『男と女 ニューヨーク恋物語II』では、今でも年に2~3回同窓会をやっていてよく会っています。会うたびに『昨日のことみたいだね!』なんて話していますが、もう30年もたっているなんて…浦島太郎の気分です(笑)」とコメント。

また、今回の役を演じて、「私も母をがんで亡くしていますし、周りにもがんで闘病中の方がいますので感情的になってしまうかもしれないと思っていました。いろんな感情がこみ上げてきますが、監督にご指導いただきながら、現場では千寿子の思いに集中して演じています」と語った。

一方の佐津川は「治療をされているご本人も大変かと思いますが、自分自身の経験から周りにいる方も大変です。今回は娘にとっては母が頑張って生きようとしてくれることが生きがい、お母さんにとっては娘の幸せが生きがい、お互いの思いが相乗し合っている関係です。ご覧いただいた方が希望を感じていただけたり、少しでも前向きになれたりする、ひとつのきっかけになれたらうれしいです」と話している。