■好きなおにぎりの具ランキング 総評

調査の結果、「最も好きなおにぎりの具」の1位に輝いたのは、16.7%を集めた「ツナ、ツナマヨネーズ」となった。以下、僅差での2位が「しゃけ」(15.9%)、3位「明太子」(12.4%)、4位「梅干し」「昆布」(各7.5%)までがトップ5となる。

以下10位までに、6位「かつお」(5.5%)、7位「たらこ」「いくら」(各5.1%)、9位「天むす」(4.1%)、10位「海老マヨネーズ」(3.7%)がランクインし、全体に魚介・魚卵の強さが目立つ結果となった。「天むす」と「海老マヨネーズ」はやや豪華な印象だが、それ以外は馴染みのある、昔ながらの定番と言っていいメニューだ。これは、コンビニのおにぎりコーナーの棚の顔ぶれとおおよそ一致した結果であると言えるだろう。

次にそのアイテムを選んだ理由を聞いたところ、「美味しい」「好み」「ご飯に合う」などと同時に、上位のものにはいずれも「定番」「昔ながら」「安心の味」「懐かしい」などのフレーズが多く見られた。やはり、日本人にとっておにぎりはどこか懐かしい、郷愁を誘う食べ物なのかもしれない。

今回、「ツナ、ツナマヨネーズ」を選択した理由の中に「食べ慣れている」「昔から好き」などと並んで、「初めてコンビニで買って食べた時は衝撃だった」「おにぎりの具以外だと意外と食べる機会がない」「家庭ではあの味が出せない」などのコメントが見られるのは、「ツナマヨ」に出会ったタイミングによっても受け取りが異なっているという証明でもある。「ツナ、ツナマヨネーズ」は、それまで家庭のものだったおにぎりが街なかへと歩み出した、記念すべき商品と言えそうだ。

おにぎりは、コンビニ各社にとっては売上げの大きな部分を占める戦略的な商品であり、味や品質の向上に余念なく、新商品の開発に日々しのぎを削っている。毎月のように登場するニューアイテムは健康志向やビッグサイズなど、その時々のトレンドを意識したものも多い。

一方でおにぎりは、それを握ってくれた人の愛情や温もりを直に感じられる、とても"個人的な体験"を育んでくれる食べ物でもある。今回のアンケートでは、お母さんが遠足や試験の日に持たせてくれた思い出などを語るコメントも見受けられ、日本人にとっておにぎりがいまだ"特別な存在感"を持つ食べ物であることを、図らずも実感させられる内容となった。

調査時期: 2020年2月21日
調査対象: マイナビニュース男女会員
調査数: 510人
調査方法: インターネットログイン式アンケート

※写真と本文は関係ありません