世界保健機関(WHO)は3月2日、テドロス・アダノム・ゲブレイエスス事務局長の新型コロナウイルスに関する見解をホームページ上で発表した。

  • 各国で新型コロナウイルスが猛威をふるっている(※画像はイメージ)

日本でも感染者が各地で続出するなど、各国で猛威をふるっている新型コロナウイルス。WHOによると、全世界での症例88,913件のうち、9割は発生地である中国で確認されたという。中国を除く61カ国でも合計8,739症例が報告されているが、そのうち81%は韓国、イタリア、イラン、日本の4カ国に集中しているとのこと。

この事実を受け、ゲブレイエスス事務局長は「韓国、イタリア、イラン、日本での流行は私たちの最大の関心事です」と、とりわけこの4カ国での流行を注視していることを示唆。これまでの各国での感染状況を受け、新型コロナウイルスを「独特な機能を持つ独特なウイルス」と表現するも、「COVID-19(新型コロナウイルス)の封じ込めは実現可能」であり、「すべての国にとって(封じ込めが)最優先事項でなければならない」と話す。

その実現のため、人々は地元の保健当局や医療専門家から提供されたアドバイスに従う必要があると指摘。そして、WHOは引き続き、医学的根拠に基づいたガイダンスを提供していくことを明らかにしている。

ゲブレイエスス事務局長は「あなたの行動があなたの国のアウトブレイクの経過を決定します。今すぐ行動する以外に選択肢はありません」と語り、各国の国民に協力を呼びかけている。