JR東日本・JR北海道・JR西日本は4日、予約情報の管理から認証処理まで行うセンターサーバを新規に構築し、それを利用する新幹線IC乗車サービス「新幹線eチケットサービス」を3月14日から開始すると発表した。このサービスを利用すると、「Suica」など交通系ICカードを新幹線自動改札機にタッチするだけで各新幹線に乗車可能となる。
「新幹線eチケットサービス」は、予約サイトの「えきねっと」「e5489」で新幹線の指定席・自由席を予約する際、利用する交通系ICカードを指定することで、指定した交通系ICカードを新幹線自動改札機にタッチするだけで乗車可能となり、券売機や窓口でのきっぷ受取りが不要となるサービス。事前に「えきねっと」「e5489」の会員アカウントを作成し、利用する交通系ICカードを登録しておく必要がある。
サービス開始日は3月14日で、「えきねっと」「e5489」での予約は2月14日10時から開始される。また、2月7日5時30分から事前申込みや会員情報への交通系ICカードの登録が可能となる。登録可能な交通系ICカードは「Suica」「Kitaca」「ICOCA」「PASMO」「TOICA」「manaca(マナカ)」「PiTaPa」「nimoca」「SUGOCA」「はやかけん」の10種類。サービス提供区間は東北・北海道新幹線、上越新幹線、北陸新幹線、山形新幹線、秋田新幹線の停車駅相互間で、「e5489」でのサービス提供区間は北陸新幹線全区間となっている。
おもな区間の価格は、東京~新函館北斗間(「はやぶさ」利用)が2万3,230円(所定運賃・料金は2万3,430円)、東京~山形間が1万1,350円(所定運賃・料金は1万1,550円)、東京~金沢間が1万4,180円(所定運賃・料金は1万4,380円)となる。
「新幹線eチケットサービス」は、「えきねっと」「e5489」のみで購入可能な運賃と料金が一体となった新幹線専用商品であり、同一列車・同一行程なら1回の予約で6名まで交通系ICカード乗車することが可能になる。なお、JR東日本の「モバイルSuica特急券」は、3月13日をもってサービスを終了する。