バリューズフュージョンは1月27日、「働く女性の健康」に関する意識調査の結果を発表した。調査期間は2020年1月17~20日、調査対象は従業員数300人以上の企業に勤務する20~40代の女性で、有効回答は300人。

女性特有の健康課題、男性上司には言いにくい傾向

  • あなたの職場において、「上司が男性であること」に関してあてはまるものをそれぞれお選びください

「上司が男性であること」に関してあてはまるものを選んでもらったところ、「女性特有の健康課題(月経、妊娠、出産、更年期など)で体調が優れない時に言いにくいか」との設問に対し、約3人に2人の65%が「あてはまる」と回答。一方、「あてはまらない」は20%にとどまった。

女性特有の健康課題で体調がすぐれない時、男性上司に「言い出せず、我慢して辛い思いをしている」ことや「気分が変わる場合がある」ことを理解してもらいたいと答えた割合は過半数(54.9%、52.8%)を占めた。さらに「言い出せず、我慢して辛い思いをしている」を年代別にみると、若年層ほどその傾向が高く20代では63.6%に上った。

女性特有の健康課題に絡んで思うことや会社側に望むことを聞くと、「もっと会社側に女性特有の健康課題についての関心を高めてほしい」では72.3%、「体調がすぐれない時に、男性上司に相談する以外の仕組みを設けてほしい」では68.2%が「あてはまる」と回答した。

また「女性管理職が増えれば、女性特有の健康課題について相談しやすくなる」では58.0%、「女性特有の健康課題についてのセミナーや研修会を開催してほしい」では55.9%が「あてはまる」と答えた。回答者からは、「管理職に限らず男性社員全般に望む事ですが、余計な事は言わないでほしい。生理だから〇〇とか更年期だから〇〇という風に相手(女性側)が悪いような発言をやめてほしい。興味本位な発言もやめてほしい」(20代)などの声が寄せられた。