――岡田さんはもともと俳優志望だったんですか?

ずっと役者になりたいと思っていたというわけではないんです。ただ芸能界には興味があって、大学2年生の時に「ジュノンスーパーボーイコンテスト」のオーディションを受けて、そこから役者をやっていこうと。演技だけにこだわっているわけではなくて、いつかは歌もやりたいと思っています。

――テレビドラマにも数々の出演経験がある岡田さんですが、「仮面ライダー」の撮影に入られて、特に印象的だったのはどんなところでしょう。

アクションシーンですね。『仮面ライダーゼロワン』に出演するようになって、アクションにとても興味を持ちました。諫は生身で戦うシーンが多く、アクションがかなりあるのでうれしいですね。もともとアクションに興味があったというわけではなかったんです。アクションがあるなら、演技としてやるという感じでした。

でも、『仮面ライダーゼロワン』の撮影で最初にアクションシーンを撮ったとき、実は仮面ライダーバルカンを演じるスーツアクターの浅井宏輔さん扮する敵と戦う場面だったのですが、二人の息がぴったり合って、シーンが終わるとJAEのみなさんが拍手をしてくれたんです。その感覚を経験してからというもの、アクションが楽しくってたまらないですね。

――今回は、パイロット版で監督を務めた杉原輝昭監督が映画でも監督を務めています。

杉原さんは熱い……熱い方です。とても情熱をもって仕事に向き合っている方。画にすごくこだわる方で、僕もこだわりたいタイプなのでうれしいですね。それが共鳴しあうと、撮影が押してしまってマズイんですけどね(笑)。

――そうした共鳴が発揮されたシーンはどんなところでしょう。

これもアクションですね。杉原監督はアクションの見せ方にもものすごくこだわる監督です。映画でもガンアクションと格闘を交えたアクションシーンを撮影していて、心の中でニヤついてしまうくらい「うわ、楽しいな」って。杉原監督だからこんなに楽しかったのかもしれませんね。

――諫といえば、或人のギャグがツボである数少ない(?)人物でもありますね。劇中では或人のギャグに対する諫のリアクションもポイントになっています。

印象的だったのは第2話「AIなアイツは敵?味方?」のラストシーンですね。あれは、諫と或人の今後の関係性を感じさせる設定でもありますが、それよりも第2話の最後のオチであることを意識しました。

ラストシーンの後味でドラマのその回が決まるところもあると思うんです。そこが視聴者の方に伝わらず不十分だと、ガッカリさせてしまうので、そこは意識しました。だから反響を見るまで、自分の演技が合格に達しているのか、視聴者に受け入れてもらえるのか、というところは予想できませんでした。ドラマの1話ごとに、見せ場ってそんなにないと思うんです。だから、その各話に少しだけある見せ場で決められるかどうか、ポイントをはずさないというのは大事だと思います。

――映画での"諫的"見どころはどんなところでしょう。

諫としては、刃唯阿(演:井桁弘恵)と一緒に戦いまくっていますので、ぜひそのアクションを見ていただきたいですね。

――今後、『仮面ライダーゼロワン』のなかで挑戦してみたいことは?

アクションをバンバンやっていきたいです。あと、諫がバク宙で変身するシーンを撮影した時にワイヤーを使ったんですけど、いつかワイヤーなしで変身してみたいですね。

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